秋の花粉シーズンを終えて:室内塵・ダニアレルギーについて
皆様こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
秋の花粉シーズンもほぼ終わりを迎えました。
これからの季節において、アレルギーに関して注目したいのは、室内塵やダニアレルギーです。
この時期、10日ほど前からアレルギー症状を訴えて来院される患者様が増えていることにお気づきの方も多いのではないでしょうか。
増加する室内アレルギー症状
秋が過ぎると、室内塵やダニが原因となるアレルギーで来院される患者様が多く見られます。
特に、朝起きた際にくしゃみや鼻水が出る「モーニングアタック」と呼ばれる症状は、室内塵やダニアレルギーによって引き起こされることが多いです。
モーニングアタックは、単にアレルゲンの存在だけでなく、自律神経の乱れも関係しています。
交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかずにバランスを崩すことで、鼻の粘膜が過敏に反応し、症状が生じるのです。
モーニングアタックと自律神経の関係
自律神経の乱れは、寝不足、疲労、季節の寒暖差などによって引き起こされることがあります。
このため、モーニングアタックの症状は抗アレルギー薬だけでは十分に制御できないこともあります。
自律神経の安定を保つためには、規則正しい生活習慣、十分な睡眠、そしてストレス管理が重要です。
アレルギーの原因物質とは?
室内でアレルギーを引き起こす原因物質(抗原)は多岐にわたります。代表的なものには以下があります。
- ダニ(虫体や糞)
- カビ
- 家屋塵
- 昆虫(ゴキブリなど)
- ペット(猫、犬などの毛やフケ)
さらに、屋外から侵入する花粉も室内でアレルギー反応を引き起こすことがあります。
これらの抗原を繰り返し吸入し続けることで、体内で抗体が産生され、その後抗原と抗体が反応しアレルギー症状が発生します。
対策として
室内のアレルギー対策としては、こまめな掃除や換気、空気清浄機の使用が有効です。
また、寝室の環境を整えることも重要です。枕カバーやシーツの定期的な洗濯や、抗ダニ仕様の寝具を使用することをお勧めします。
これからの季節は、室内アレルギーが気になる時期です。
アレルギー症状にお悩みの方は、ぜひ適切な対策をとって、快適な毎日をお過ごしください。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼