薬局選びについて:患者さんへ知っておいてほしいこと

薬局選びについて:患者さんへ知っておいてほしいこと
こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
今回は、患者さんがよく疑問に思われる「どの薬局を選べば良いのか?」というテーマについてお話しします。
医療機関が薬局を指定することはできません
まず前提として、医療機関側から特定の薬局を指定することは法律で禁じられています。
薬局を選ぶのは患者さんご自身の自由です。
そのため、診察後にどの薬局でお薬を受け取るかを決める際には、ご自身の生活スタイルや通いやすさを基準に選んでいただくことになります。
薬局によって薬の在庫が異なる現実
しかしながら、薬局によっては「在庫がない」というケースもあります。
特に珍しいお薬や取り扱いが少ない薬剤の場合、すぐに受け取れないこともあります。
これは薬局ごとの在庫管理や取り寄せの体制に依存するため、完全に運の要素も絡んできます。
事前連絡をすることの重要性
在庫があるかどうか気になる場合、薬局に事前に連絡をするのもひとつの方法です。
診察が終わったら、処方箋をもらった時点で近隣の薬局に「この薬はありますか?」と確認することで、スムーズにお薬を受け取ることができるでしょう。
ただし、実際にはそこまでする方は少なく、診察後に直接薬局へ行く方がほとんどです。
「かかりつけ薬局」と「一度きりの利用」の違い
また、薬局を選ぶ際に考慮したいポイントとして、「かかりつけ薬局」をお持ちかどうかがあります。
定期的に通う薬局では、患者さんの服薬履歴やアレルギー情報が共有されているため、より適切なアドバイスやサポートを受けやすくなります。
一方で、初めて利用する薬局の場合は情報が少ないため、場合によっては確認に時間がかかることもあります。
医院に近い薬局のメリット
最後に、私たちが想像するに、医院に近い薬局ほど医院での処方内容をよく把握しており、必要なお薬が揃っている可能性が高いと言えます。
医院近くの薬局では、同じクリニックに通われる患者さんが多いため、処方頻度の高い薬剤の在庫が比較的整っていることが多いようです。
まとめ
薬局選びは患者さんご自身に委ねられていますが、事前に確認をしたり、普段から「かかりつけ薬局」を決めておくことで、よりスムーズにお薬を受け取ることができます。
特に定期的に通院される場合は、信頼できる薬局を選び、薬剤師さんとの関係を築いておくことをおすすめします。
お薬を受け取る際に少しでも困ることが減るよう、この情報がお役に立てれば幸いです。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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