クリニックだより

あまりに精製された食品は良くない理由と対策

「あまりに精製された食品は良くない」とはどういうこと?

日々の食事が健康に与える影響はとても大きいものです。

特に「精製された食品」の摂取が増えると、栄養バランスが崩れ、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

このブログでは、精製された食品がなぜ良くないのか、そして健康のために心がけたい具体的なポイントを解説します。

精製された食品とは?

精製された食品とは、食品の製造過程で栄養素や食物繊維が取り除かれたものを指します。

  • 白米(玄米から外皮と胚芽を取り除いたもの)
  • 白パン(全粒粉からふすまなどを取り除いたもの)
  • 砂糖(サトウキビや甜菜から不純物を取り除いて作られる)

これらは食べやすく調整されていますが、製造過程で大切な栄養素が失われています。

なぜ精製された食品は良くないのか?

  • 血糖値の急激な上昇: 精製された食品は消化・吸収が速いため、血糖値が急激に上がります。この急激な上昇は、インスリンの過剰分泌を招き、糖尿病や肥満のリスクを高める可能性があります。
  • 栄養素が不足しがち: ビタミンB群やミネラル、食物繊維など、健康に欠かせない成分が精製過程で失われます。これにより、代謝や免疫機能、腸内環境のバランスが崩れることがあります。
  • 満腹感が得られにくい: 食物繊維が不足することで、満腹感を得にくく、つい食べ過ぎてしまう傾向があります。

精製された食品を控えるメリット

  • 血糖値が安定する: 全粒粉や玄米などを摂取することで、血糖値の急激な上昇を抑え、糖尿病やインスリン抵抗性の改善に役立ちます。
  • 栄養バランスの改善: 精製されていない食品は、ビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含んでおり、健康維持に役立ちます。
  • 腸内環境が整う: 食物繊維を多く摂ることで、腸内環境が改善され、便秘解消や免疫力向上が期待できます。
  • 生活習慣病のリスクを低減: 糖尿病、肥満、心血管疾患などのリスクを低減する可能性があります。

具体的な対策

  • 白米を玄米に置き換える: 白米の代わりに、栄養価の高い玄米を試してみましょう。
  • パンは全粒粉パンを選ぶ: 全粒粉パンは白パンに比べて食物繊維が豊富で、血糖値の急激な上昇を防ぎます。
  • 砂糖の代わりに自然な甘味料を使う: 砂糖ではなく、蜂蜜やメープルシロップ、果物を活用しましょう。
  • 加工食品を控える: 自然な食材を使った手作りの食事を意識しましょう。

注意点

健康的な食事を目指す際に気をつけたいのは、「完全に避ける」ことを目標にしないことです。

たまには精製された食品を食べても問題ありませんが、全体的なバランスを重視しましょう。

また、体質や健康状態によって適した食事は異なりますので、不安がある場合は医師や栄養士に相談することをおすすめします。

まとめ

「あまりに精製された食品は良くない」というのは、栄養素が失われ、血糖値の急激な上昇を招くためです。

日々の食事において、精製されていない食品を選び、栄養バランスを意識することで、健康的な生活を送ることができます。

健康的な食生活を通じて、少しでも心身の不調を軽減できれば幸いです。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼です


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。