高倉健さんに学ぶ、病と向き合う心構え

高倉健さんに学ぶ、病と向き合う心構え

こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

今日は私が大好きな俳優、高倉健さんについてお話ししたいと思います。

彼の生き方や言葉は、映画や演技を超えて、病気と向き合う私たちの心の支えになるような教訓を与えてくれます。

高倉健さんに見る「静かなる強さ」

高倉健さんは、日本映画史において「静かなる男」として知られる存在でした。

彼の演じるキャラクターや人生そのものには、困難や挑戦に直面しても、決して騒ぎ立てることなく、冷静に受け止める姿勢がありました。

彼が愛読していた山本周五郎の『樅ノ木は残った』には、「火を放たれたら手で揉み消そう」「石を投げられたら軀で受けよう」という言葉が出てきます。

これらは「争いに応じず、静かに忍耐強く耐えることが真の強さである」という教えです。

この考え方は、病気と向き合う際にも大きなヒントになるのではないでしょうか。

病と向き合う「忍耐」の大切さ

病気と向き合うとき、多くの方が「早く治したい」「なぜ自分がこんな目に」と焦りや不安を感じることがあります。

しかし、病気はすぐに解決することばかりではありません。

特に慢性的な症状や治療が長期にわたる場合、焦りや怒りが余計に体と心を疲れさせてしまうこともあります。

高倉健さんの言葉や生き方が教えてくれるのは、病気を敵視せず、忍耐強く、冷静に受け入れる姿勢の重要性です。

病気そのものを完全にコントロールすることは難しいかもしれませんが、自分の生活や心のあり方を整えることで、病気とうまく付き合う道が見えてくることもあります。

受け止めることで得られる力

健さんの言葉にある「石を投げられたら軀で受けよう」という考え方は、病気や体調不良に対する心構えにも通じます。

どうしようもない症状や診断を受けたとき、すぐに否定したり抵抗するのではなく、一度受け止めてみること。

そのうえで「今の自分にできること」を冷静に考えていくことが大切です。

  • 病気があるからこそ、食事や生活を見直すきっかけになる。
  • 病気を通じて、自分の体や心の声に耳を傾ける時間が持てる。
  • 忍耐を続けることで、少しずつ体調が改善する希望を持てる。

こうした視点に立つことで、病気そのものに向き合うのではなく、自分自身の健康を整える方向に目を向けられるのではないでしょうか。

自分のペースを大切に

病気と付き合う過程で、周りの人と比べて落ち込むこともあるかもしれません。

しかし、誰もが自分のペースで歩んでいることを忘れないでください。

高倉健さんが演じた多くのキャラクターは、どんな困難にも自分の歩幅を崩さず、静かに生き抜いていました。

その姿勢は、私たちにも「自分らしく前を向く」ことの大切さを教えてくれます。

おわりに

高倉健さんのように、病気という困難に直面したときこそ、静かに、忍耐強く、そして優しく自分と向き合うことが大切です。

その忍耐の先に、自分らしい健康や心の平穏が見えてくるかもしれません。

どうか皆さんも、自分のペースで日々を過ごしながら、健康と向き合っていただければと思います。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。