🧠東大前駅の事件から考える…「教育熱心な親」が本当に子どもを壊すのか?

こんにちは🌿
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長の山口裕礼です😊
先日、東京メトロ南北線「東大前駅」で起きた、胸が痛くなるような事件…
43歳の男が、まったく面識のない大学生を突然切りつけたというニュースをご覧になった方も多いのではないでしょうか。📺
容疑者は「教育熱心な親のせいで不登校になった」と語り、
「東大前」という地名を選んだのは、「教育虐待」を象徴させたかったからだと供述しています。
🔪まったく関係のない若者を傷つけてしまったこの事件。
しかし、この背景にあるメッセージは――
現代の親世代にとって、他人事ではありません。
✋親の“熱心さ”が、時に「暴力」になることがある
私の過去のブログでも「その“期待”が子どもを追い詰める|親の想いと子どもの心のすれ違い」という記事を書きました。
👉 記事はこちら
その中で伝えたかったのは、
「親の期待が子どもを壊すことがある」という事実と、
それを“親のせい”にしたまま、大人になっても自分を救えないという現実です。
今回の事件は、まさにその極端な結果のひとつ。
容疑者は、長年にわたる恨みや苦しみを「親のせい」「社会のせい」にしてきたのかもしれません。
でも、だからといって「暴力」で訴えていい理由には決してなりません。
🧒教育虐待は“見えにくい”暴力
「毎日塾に行かせる」
「テストで90点じゃ褒めない」
「東大に入って初めて価値がある」
こうした“言葉にならない圧”の積み重ねが、子どもの心を傷つけることもあります。
そして、怖いのは――
親は「良かれと思って」やっていることがほとんどだということです。
🗣️子どもに必要なのは、“自己決定権”
学歴ではなく、
偏差値でもなく、
“自分で人生を選んだ”という感覚こそが、
人を本当の意味で強くします💪
たとえ偏差値の高い大学に入っても、
自分で選んだ道でなければ、自己肯定感は育ちません。
👨👩👧👦 親御さんへ。お願いです。
✅ 子どもの話を「さえぎらず」に聞いてください
✅ 子どもが望む道を「評価せず」に受け入れてください
✅ 「あなたのため」という言葉の裏にある“自分の理想”を見直してみてください
そして、もし「これはやりすぎかも」と思ったら――
どうか一度立ち止まってください。
🍀さいごに:被害者に寄せて
今回の事件で傷ついた学生さんが、心身ともに回復されることを祈ります。
また、加害者の背景にある社会のゆがみにも、私たちは目を向けなければなりません。
親もまた、社会の被害者であることもあります。
しかしその痛みを、次の世代に“投げて”はいけないのです。

🌱「自分で生きる」という力を育てることこそが、最高の教育です。
📣この記事が、誰かの「気づき」になりますように。
そして、ひとりでも多くの親子が、お互いを尊重し合える関係を築けますように🍀
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)