💨6月に多い“咳喘息”と“咳止めが効かない理由”とは?

~風邪じゃないのに咳が止まらない人へ~

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です🌿

「咳が止まらなくて…」
「でも熱はないし、風邪じゃないんです」
そんな患者さんが、6月にぐっと増えてきます📈

その原因の一つが……
咳喘息(がいぜんそく)です❗

🤔咳喘息ってなに?

「喘息」と聞くと、ゼーゼー・ヒューヒューするイメージがあるかもしれませんが、
咳喘息は“咳だけ”が続くタイプの喘息です。

✅ 聞こえる音はゼーゼーしていない
✅ 熱もなく、風邪も治ったのに咳だけ続く
✅ 夜中・明け方に咳が悪化する
✅ 市販の咳止めがまったく効かない

このような状態が続いているなら、
咳喘息の可能性があります。

🌧️6月に咳喘息が増える理由とは?

6月は以下のような要因が重なり、気道が敏感な人にとって要注意な時期です👇

1️⃣ 梅雨入りの湿気 → カビ・ダニの増加
 → アレルギー反応で気道に炎症を起こしやすい

2️⃣ 黄砂・PM2.5の遅延飛来
 → 微細粒子が気管支を刺激して、咳反射が増える

3️⃣ 光化学スモッグ
 → 初夏の晴天時に発生しやすく、気道への刺激大😖

4️⃣ マスクを外しがちな季節
 → 空気中の刺激物を吸い込みやすくなります🌬️

💊なぜ咳止めが効かないの?

市販の咳止め薬(鎮咳薬)の多くは、
🧠“咳を抑える神経”を麻痺させるような作用ですが…

咳喘息は“気道の炎症”が原因なので、そもそも仕組みが違います

つまり👇
🔹 咳止め=表面的な対処
🔹 咳喘息=根本治療が必要(=吸入ステロイドなど)

「効かない」のではなく、「効く仕組みが合っていない」のです❗

🩺治療法は?

咳喘息の治療は、喘息と同じく段階的に対応していきます。

✅ 軽症の場合
→ 吸入ステロイド+気管支拡張薬で多くの方が改善🌈

✅ 中等症以上や長引く場合
→ 抗アレルギー薬や内服ステロイド、長期治療の検討も📝

🏥治療開始が早ければ早いほど、改善も早く期待できます✨
放っておくと、本格的な喘息に進行してしまうこともあるため注意が必要です⚠️

🌿まとめ|6月の咳、見逃さないで❗

咳が続いているのに…
「熱がないから大丈夫」
「咳止めを飲んだけど効かない」

そうやって我慢しているうちに、咳喘息が悪化してしまうケースも少なくありません💦

「いつもの咳と違うな…?」
そう感じたら、我慢せず専門医へご相談くださいね😊

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでは、
🌿アレルギー、喘息、咳喘息などに詳しい医師が、あなたに合った治療を丁寧にご提案いたします。

 


✍️本記事は医療情報提供を目的とし、個別の診断・治療は医療機関にて行ってください。
日本呼吸器学会ガイドラインに基づいて作成しています。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)