🌿最近くしゃみ・鼻水が止まらない?

花粉じゃないのに鼻炎が悪化する理由とは🤧
こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です😊
6月に入り、花粉はほとんど飛んでいないはずなのに…
「最近くしゃみが止まらない」
「朝から鼻水が出る…」
「目のかゆみもあって、まるで花粉症みたい」
こんなお悩みの方が増えています。
実は、この時期特有の“ある物質”が原因になっているかもしれません…!
🧪原因は“オゾン(O₃)”かも?
下の図は、環境省の予測システム「VENUS」で発表された2025年6月13日のオゾン濃度マップです👇
🖼️

このように、本州の広い範囲で0.06〜0.12ppmのオゾン濃度が観測されています。
これは「やや高め」〜「注意レベル」に分類され、
✅ 鼻の粘膜や気道への刺激
✅ くしゃみ・鼻水・鼻づまり
✅ 喉のイガイガ
✅ 咳・息苦しさ
といった症状が出る人も少なくありません。
🌬️オゾンってなに?どこから来るの?
オゾン(O₃)は、工場や車の排ガスに含まれる成分が太陽光と反応してできる、いわゆる「光化学オキシダント」です。
☀️ 特に晴れて気温が高い午後
🚗 交通量が多い地域
💨 風が少なく空気がこもる日
に濃度が上がりやすくなります。
🧠アレルギー性鼻炎との違いは?
比較項目 | アレルギー性鼻炎 | オゾン性鼻炎(刺激性) |
---|---|---|
発症時期 | 花粉飛散時期など | 晴天の午後に多い |
目のかゆみ | 強いことが多い | 少なめ |
鼻水の特徴 | サラサラ透明 | 水っぽく量が多い |
改善方法 | 抗アレルギー薬 | 外気暴露を避けること |
🛡️鼻炎を防ぐ対策7選
1️⃣ マスクを着用(不織布推奨)
2️⃣ 外出は午前中がベター
3️⃣ 帰宅後は洗顔・鼻うがいでリセット
4️⃣ 洗濯物は室内干しor夕方に取り込む
5️⃣ 室内の換気は午前中に済ませる
6️⃣ 空気清浄機でオゾン・PM2.5対策を強化
7️⃣ 症状が強い方は抗アレルギー薬を継続
🩺症状が続く場合はご相談を
🌼季節外れの鼻炎が1週間以上続く
🌼夜も鼻詰まりで眠れない
🌼咳や喉の症状も併発している
こんな方は「我慢しない」で、ぜひご相談ください💬
鼻炎のタイプや重症度を見極めて、あなたに合った対策を一緒に考えます。
📣最後にひとこと
6月は「花粉が終わったから大丈夫」と思いきや、
🌞気温上昇×空気の汚れ(オゾン)が、体にじわじわと影響を与えてきます。
とくに鼻や気道が敏感な方は、この時期のケアがとても大切です✨
気になる症状があれば、いつでもお気軽にご相談ください🌿
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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