🫁花粉でも風邪でもない⁉午後になると咳が出る…その正体は、、

午後になると咳が出る…その正体、オゾンかもしれません!

こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの院長、山口裕礼です。

私は呼吸器・アレルギー専門医であると同時に、
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定「環境管理士」として、
空気環境と健康のつながりにも深く関わっています🌿

🕒「午後になると咳が出るんです」そんな方が増えています

ここ最近、

🌤️「午前中は大丈夫なのに、午後になると咳が出る」
🚶‍♀️「外を歩いていたら急に息苦しくなった」
🛏️「夜になると喉がイガイガして眠れない」

といった声が患者さんから多数届いています。

花粉もほとんど終わり、風邪の症状もないのに、なぜ咳が出るのでしょうか?

🧪それ、実は「オゾン(O₃)」の影響かもしれません

オゾンとは、大気中の酸素(O₂)が紫外線や排気ガスにより化学反応を起こして生まれる光化学スモッグの主成分です。

午後になると、

  • 太陽光が強くなり☀
  • 気温が上がり🌡️
  • 自動車や工場の排ガスが空気中に蓄積し🚗

オゾン濃度が一気に上昇します。

🟡 目に見えないこの「空気の刺激物」が、
気道の粘膜を刺激して「乾いた咳」や「喘鳴(ヒューヒュー音)」を引き起こすことがあります。

👃オゾンに敏感な“咳タイプ”の方、こんな傾向が

✅ アレルギー体質
✅ 咳喘息(咳だけの喘息)
✅ ストレスや疲れが溜まりがち
✅ 自律神経が乱れている
✅ 呼吸が浅く、口呼吸気味

特に咳喘息の患者さんは、気道が炎症で敏感になっているため、
通常より少ない刺激(オゾン・PM2.5など)でも強く反応してしまいます。

📊 当院では“SKY10”で自律神経の状態もチェックできます

当院では、自律神経のバランスやストレス反応を数値で可視化する機器【SKY10】を導入しています。

オゾンが高い日に咳が出やすい方は、

  • 交感神経が過緊張(緊張・不安)
  • 副交感神経がうまく働いていない(リラックスできない)

といった状態になっていることも多く、
気道の過敏性を高めてしまう原因にもなります。

🛡️オゾン対策のセルフケア7選

1️⃣ 外出は午前中〜昼前がベスト
2️⃣ 外では不織布マスクを着用
3️⃣ 帰宅後は鼻うがい・洗顔でリセット
4️⃣ 洗濯物は室内干しまたは夕方早めに取り込む
5️⃣ 咳が出やすい方はICSなどの吸入薬を継続使用
6️⃣ 室内は空気清浄機+適度な加湿
7️⃣ 栄養面では抗酸化食材(緑黄色野菜・発酵食品)を積極的に

🩺咳が続く…「いつものこと」とあきらめないで!

「花粉じゃないし、風邪でもないし…」と我慢していませんか?

🧬オゾンによる咳は、「環境ストレス」による体からのサインです。
特にアレルギー体質・喘息・咳喘息の方は、早めの対処が大切です。

SKY10で自分の体調を参考にしつつ吸入治療を組み合わせながら、その人に合った呼吸ケアを一緒に見つけていきましょう😊

🌈環境管理士として伝えたいこと

「空気は見えませんが、体は正直です。」

私は呼吸器専門医であり、環境管理士としても、
患者さんの“見えない不調”を環境から読み解く医療を大切にしています。
当院では、症状の背景にある気象・空気・ストレスを含めて、
総合的な診療を行っています。

📣咳が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください!

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)