🤧【呼吸と老化】第4回「その咳、加齢のせい?それとも“気道過敏”かも」

~長引く咳の“正体”を見極めよう~

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 第二診察室です🏥

「年をとると咳が出やすくなる」
そんな話、聞いたことありませんか?

実はこれ、半分正解で半分誤解です😲!

🧓年齢とともに咳が出やすくなる理由

高齢になると、確かに咳が出やすくなることがあります。
その背景には、いくつかの“老化の変化”が関係しています👇

🔍 老化による呼吸器の変化

変化影響
気道の粘膜がうすくなる刺激に過敏に反応しやすくなる
気管の弾力が低下異物を押し出す力が弱まる
咳反射が過敏 or 鈍くなるちょっとした刺激でも咳が出る/逆に誤嚥リスクも

つまり…

「刺激に対して咳が出やすくなる体質=“気道過敏”」が進行しやすくなるのです。

😷 でも「老化」だけとは限らない!

咳が長引く人には、老化だけでは説明できない“別の原因”が隠れていることが多々あります。

🔬 代表的な「気道過敏性疾患」

1️⃣ 咳喘息(せきぜんそく)
 → 夜間や早朝に空咳が続く。喘鳴(ヒューヒュー)はなし。

2️⃣ アトピー咳嗽(がいそう)
 → 喉の奥がムズムズ/鼻炎・アトピー歴ありの方に多い

3️⃣ GERD(逆流性食道炎)による咳
 → 胃酸の刺激で咳が出るタイプ。胸焼けや呑酸がヒント。

4️⃣ 上咽頭炎
 → 鼻の奥の慢性炎症で、痰・のどの違和感・咳が出やすい

5️⃣ ACE阻害薬による咳(高血圧治療薬)
 → 薬をやめると治る咳。特に高齢者に多い。

🧪 どう見分ける?咳の“時間帯”にヒントあり!

時間帯考えられる原因
🌙 夜間〜明け方咳喘息・アレルギー・気道過敏
🍽️ 食後・就寝前GERD・誤嚥性咳
🏃 運動中/会話中咳喘息・気管支過敏症

💡 咳日記をつけるのもおすすめです📔

🧘‍♀️ 咳を軽くする生活習慣も大切!

  • ✅ 部屋を加湿する(湿度50~60%)
  • ✅ 喉を乾燥させない(こまめな水分補給)
  • ✅ 鼻呼吸を意識(口呼吸は刺激を直に受ける)
  • ✅ 咳が出る時は深呼吸でリセット

🫁 咳が長引くときは、呼吸器内科へ

咳が続く=「風邪じゃない」「老化じゃない」可能性アリ!

当院では、以下のようなアプローチで原因を探ります👇

✅ 聴診/問診
✅ 呼吸機能検査(スパイロメトリー)、モストグラフ、呼気一酸化窒素検査
✅ 必要に応じてレントゲン・アレルギー検査

🧑‍⚕️ 「年だから仕方ない」ではなく、原因に合った治療を選ぶことが大切です。

📘次回予告

次回は第5回
「肺の“サビ”=酸化を防ぐ生活習慣」をテーマに、
抗酸化対策と呼吸器老化の関係を解説します🌿


📍監修:やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
📘このブログは「第二診察室」として、保険診療を補う情報提供を行っています。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)