🌸女性の喘息とホルモンの関係

2025年6月15日 2025年6月15日院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

〜抗加齢医学の視点で読み解く“女性喘息”“更年期喘息”〜

こんにちは☀
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック院長の山口裕礼です👨‍⚕️
2025年6月、第25回日本抗加齢医学会総会に参加してまいりました。

私はこれまで30年間、呼吸器・アレルギーの分野で真剣に診療を続けてきました。
それでも、どうしても症状が改善しない方がいらっしゃいます。

「治療しているのに…」
「薬は飲んでいるのに…」
そんな時、ヒントになったのが《抗加齢医学（アンチエイジング医学）》でした🧬

👩‍⚕️喘息は“画一的”に語れない⁉

喘息という病気は、赤ちゃんから高齢者までかかる病気です。
でも、だからといって 全員を同じように診るべき でしょうか？

実は──
🌸 女性特有のホルモン変動
🌙 更年期による体の変化
🌀 自律神経の揺らぎ

これらが密接に関係しているのが「女性の喘息」なのです。

💡なぜ“女性喘息”を分けて考えるべきなのか？

📊データでも明らかに…

幼少期：男の子の方が喘息が多い
思春期以降：女性の方が多くなる
更年期前後：症状が悪化する人が増える

🔍つまり、“女性ホルモン”の影響を受けていると考えられるのです。

🔄ホルモン変化が喘息に与える影響

女性ホルモン（エストロゲン・プロゲステロン）は、
✅ 気道の炎症
✅ アレルギー反応
✅ 自律神経
と深く関わっています。

例えば、月経前や更年期に喘息が悪化するのは👇

プロゲステロン低下で炎症が強まり
自律神経が乱れ、副交感神経優位に
気道が過敏になり咳・息苦しさが悪化

というメカニズムが考えられています💥

💊治療も“女性仕様”が必要に？

女性喘息における治療では、一般的なガイドラインだけでは対応が難しいこともあります。

📌月経関連喘息（PMA）の場合

吸入薬のタイミング調整
ロイコトリエン拮抗薬の併用
PMS症状との関連にも注意🔁

📌更年期喘息のケース

LAMA（長時間作用型抗コリン薬）併用を検討
ステロイドの副作用（骨粗鬆症）対策
ホルモン補充療法（HRT）との連携も視野に🧪

つまり、ホルモン変動をふまえた投薬設計がとても重要です。

🧬抗加齢医学で読み解く「女性の気道」

抗加齢医学では、病気を
▶ ホルモンバランス
▶ 酸化ストレス
▶ 自律神経
▶ 代謝の乱れ
として多面的に捉えます。

喘息も「肺の病気」ではなく「全身のバランスの崩れ」として見ることで、
治療の可能性がぐっと広がります🌈

🌿患者さんにとってのメリットは？

✅ ホルモン変動を知ることで、自分の症状の波を理解できる
✅ 生活習慣（睡眠・栄養・ストレス）を見直すきっかけになる
✅ 妊娠・出産・閉経を含めた人生設計と呼吸管理がつながる

「女性の体は変化する」
だからこそ、“分けて考えること”が優しさと合理性になるのです💕

📣当院では「第二診察室＝ブログ」で情報発信中！

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでは、
通常の外来だけでは話しきれない内容を、このブログ＝“第二診察室”で丁寧にご紹介しています。

👂 女性の喘息に悩む方へ
👩 更年期と息苦しさを感じる方へ
🛏 睡眠や気分の乱れと喘息の関係が気になる方へ

ぜひ、安心してご相談ください🌷

✨まとめ

🚺 女性の喘息は、ホルモンや年齢を考慮して「分けて診る」ことが重要
🧬 抗加齢医学の視点を取り入れることで、症状が安定しやすくなる
💊 投薬や生活指導にも個別対応が可能に

📌この記事の監修
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
院長山口裕礼（やまぐちひろみち）
呼吸器専門医｜アレルギー専門医｜日本抗加齢医学会会員｜日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級｜公認妊活マイスター®Basic

投稿者プロフィール

院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

資格：
＜医学・医療＞医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
＜予防医学・代替医療・環境＞
環境省環境人材認定事業日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
＜文化・生活＞
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®（バラ資格）