正月の休日診療!なぜ混雑した待合室に来院されるのか?🏥 自宅でできる工夫まで

🏥 患者さんの気持ち・社会的事情・自宅でできる工夫まで

🌸 はじめに

こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

冬になると、インフルエンザや新型コロナなどの感染症で休日診療所が待合室が人でいっぱいになる光景を目にします。
そんな状況でも、患者さんは次々と来院されます。

医療者の立場からすると「感染リスクが高いのに、なぜ?」と一見すると不思議に思える行動ですが、
そこには患者さん一人ひとりの切実な気持ちや生活の事情があります。

今回はその背景を考えながら、もし受診しなかった場合に自宅でできる工夫や、逆にすぐ受診すべきサインについてもまとめました。

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🤒 「すぐに診てもらわないと困る」という切実な立場

体調がすぐれないと、人はどうしても「早く診断をつけたい」「安心したい」と思います。
特に以下のような立場の方々は、今日すぐに答えが必要なのです。

  • 有給休暇が取りにくい職場で働いている
  • 休むと収入が減ってしまう非正規雇用や日雇い労働の方
  • 子育てや介護で、自分の体調を後回しにせざるを得ない方

「今日検査して、明日の生活の見通しを立てたい」
そんな思いから、混雑した待合室でも来院されるのです。

⏰ 休み明けの仕事・学校への不安

患者さんにとって大きな関心事は、「明日から仕事や学校に行けるのか」です。

  • 「休めない大事な会議や試験がある」
  • 「職場やクラスに迷惑をかけたくない」
  • 「診断書や薬をもらって安心したい」

こうした事情から、「今すぐ診断が必要」と考える方が多いのです。

👨‍👩‍👧 家族を守るための行動

小さなお子さんや高齢のご家族を抱える方にとっては、

  • 「子どもを学校に行かせていいのか」
  • 「高齢の家族に移さないためにはどうすればいいか」

といった判断を早くしたい気持ちが強く働きます。
これは、家族の生活を守るための行動なのです。

⚖️ 「ある意味リスクが高い行動」に見えても事情がある

医療者の目から見れば、混雑した待合室での長時間滞在は「感染リスクが高い」としか思えません。
しかし患者さんにとっては、

  • 不安を解消したい
  • 明日の生活を守りたい
  • 家族や職場に迷惑をかけたくない

といった事情の方が重く、合理的ではないように見える選択をしてしまうのです。

🏡 もし受診しなかった場合にできる行動

「体調はつらいけれど、受診すべきか迷う…」という方のために、
自宅でできるセルフケアをまとめます。

1️⃣ 休養と水分補給

  • 無理をせず安静にする 🛌
  • 水分をしっかり摂る(経口補水液・お茶・スープなど)🥤

2️⃣ 解熱鎮痛薬の上手な使用

  • 市販薬(アセトアミノフェンなど)で発熱や頭痛を和らげる
  • ただし漫然と続けず、症状が長引く場合は受診を検討

3️⃣ 感染を広げない工夫

  • マスクを着用 😷
  • 家族とは食器やタオルを分ける
  • 室内の換気と加湿 🌬️

4️⃣ 体調のセルフチェック

  • 体温を1日数回測る
  • 呼吸のしやすさ、食欲、倦怠感の程度を記録する

🚨 受診をためらわず検討すべきサイン

次のような場合は、待合室が混んでいても受診が必要です。

  • 38度以上の熱が3日以上続く
  • 強い咳や息苦しさがある
  • 水分がとれない、意識がもうろうとする
  • 高齢者・持病のある方・妊婦さんで体調が急に悪化した

🙏 医療機関としてできること

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでは、
患者さんが「無理に混雑へ行かなくても済むように」するために、次の取り組みを行っています。

  • 💉 ワクチン体制を整え、発熱そのものを減らす
  • 📞 情報発信で、迷ったときの判断を助ける
  • 🛌 休養の大切さを伝え、安心して休めるようサポートする
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🌱 まとめ

混雑した待合室に来院される患者さんは、
決して「間違っている」なのではなく、社会的に弱い立場や切実な事情を抱えた方々であることが多いのです。

  • インフルかどうかを早く知りたい
  • 休み明けに備えたい
  • 家族を守りたい

こうした気持ちの積み重ねが、一見すると危険に見える行動につながっています。

同時に、自宅でできる工夫受診が必要なサインを知っておけば、
患者さん自身が安心して行動を選ぶことができます。

私たちはその気持ちに寄り添い、皆さまが安心して冬を過ごせるようにサポートしてまいります✨

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)