🦠🔥 【緊急解説】インフルエンザ新変異株「サブクレードK」が急拡大!既存免疫が効きにくい“要注意シーズン”、いま何が起きているのか?】 🔥🦠

重症化を防ぐ最も確かな手段はワクチン
こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長の 山口裕礼 です。
今日は、国内の感染状況に大きく影響しはじめている インフルエンザA型H3N2の新変異株「サブクレードK(K亜系統)」 について、専門家の最新見解をまとめて皆さまにお伝えします。
「今年のインフル、なんだか流行のスピードが速すぎない?」
「予防接種をしたのに不安…大丈夫?」
そんな声も増えてきています。
いま何が変わり、何に気をつけるべきなのか?
医師としてわかりやすく解説します💡✨
🧬 1. いま日本で流行しているのは「サブクレードK」
インフルエンザA型は変異しやすいタイプで、特に H3N2型 は毎年のように姿を変えています。
今年国内で検出が急増しているのが、
▶ H3N2型の新変異株「サブクレードK」。
- 国立感染症研究所による解析
→ 10月〜11月のH3型の 86%がK亜系統 - 東大・河岡特任教授の解析
→ 医療機関からの検体の 95%以上がK亜系統
つまり 今季の主役は完全に「サブクレードK」 と言ってよい状況です。
5〜6月頃に世界で広がり始め、秋には英国で検出の約9割を占めるまでに拡大。
日本でもまさに “Kが席巻している状態” になっています。
📈 2. 流行スピードがとにかく速い
厚労省のデータでは、
- 全国感染者数:14万5526人(前週比1.73倍)
- 1医療機関あたり:37.73人(警報レベル30人超)
これは 10月時点で流行入りした昨季よりさらに速い 勢い。
実効再生産数(1人が何人にうつすか)も、
- 通常:1.1〜1.2
- 今季(英国推定):1.4
感染力が高まっている可能性があります。
⚠️ 3. 「免疫が効きにくい可能性」専門家が指摘
K亜系統は従来のH3N2から 7ヶ所以上の部位が変化。
この変異の中には、
- ワクチンで得た免疫
- 過去の感染で得た免疫
これらから “逃げる(免疫逃避)” 特性を持つ可能性があるとされています。
感染研の渡辺室長も、
「既存免疫の反応性が低い恐れがある」
とコメント。
だから今シーズンは重症化リスクの高い方は特に警戒が必要です。
💉 4. ワクチンは効くの? → 完全ではないが“意味はある”
英国の最新データ(査読前)では、英国のワクチンで…
- 2〜17歳:入院予防効果 70〜75%
- 18歳以上:入院予防 30〜40%
例年と同程度の効果が確認されています。
ただし注意点として👇
- 日本と英国では接種ワクチンが異なる
- 接種から日が浅く免疫が高い時期のデータ
- 日本のワクチンは“従来のH3N2型”ベース
つまり――
重症予防効果は期待できるが、「どれほど効くか」はまだ不明確
というのが最新の立場です。
とはいえ、
▶ 重症化を防ぐ最も確かな手段はワクチン
この点は揺らぎません。
👶🧓 5. 特に注意すべき人
サブクレードKは 病原性そのものが強いかどうかは未解明 です。
しかし通常のH3N2と同様、
- 高熱
- 咳
- 強い倦怠感
- 筋肉痛
といった症状が目立ちやすい傾向があります。
特に感染研と専門家が強調するのは…
⚠️ 小児
⚠️ 高齢者
⚠️ 基礎疾患のある方(喘息・心疾患・糖尿病など)
この3つのカテゴリーの方は必ずワクチンを。
そして、
“熱が出たら早めに受診して抗ウイルス薬”
これが重症化を防ぐ最大のポイントです。
🌡️ 6. 私からのメッセージ
今年は例年以上に「変異の影響」を感じるシーズンです。
ただし、必要以上に恐れる必要はありません。
正しい情報 × 予防 × 早期受診
これだけでも重症化リスクは大きく減らせます。
ワクチンの効果が完全でなくとも、
▶ 入院や重症を防ぐ力は十分に期待できる
これが最も大切なポイントです💉✨
そして今年の流行の速さからみても、
“迷っているなら早めの接種” がベスト。
小児・高齢者の方はぜひ積極的に守りにいきましょう。
当院でも、
咳や発熱の患者さんが非常に増えています。
不安な方は早めの受診をどうぞ。
🔚 最後に
この冬は「サブクレードK」が確実に主役になります。
正しい知識を持ち、守れるところはしっかり守りながら、
どうか安全に冬を乗り切りましょう❄️🧣✨
ご質問があればいつでもどうぞ。
地域の皆さまの健康を、全力でサポートいたします。
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
カラダ取説®マスター・ジェネラル ← NEW✨
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞





