アトピー性皮膚炎と菓子パン:控えるべき理由とは?

アトピー性皮膚炎と菓子パン:控えるべき理由とは?
こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
今日は「アトピー性皮膚炎と菓子パン」の関係についてお話しします。
甘くて手軽な菓子パンは多くの方に愛されていますが、アトピー性皮膚炎をお持ちの方にとっては控えたほうが良い理由がいくつかあります。
菓子パンがアトピー性皮膚炎に与える影響
菓子パンには、アトピー性皮膚炎を悪化させる可能性があるいくつかの要因が含まれています。
以下にその理由を詳しく説明します。
1. 高糖質による炎症の悪化
菓子パンには砂糖が多く含まれており、血糖値を急上昇させます。
血糖値の乱高下は体内の炎症を悪化させる原因になり、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させることがあります。
2. 添加物による皮膚への影響
保存料や着色料、香料といった食品添加物が含まれていることが多く、これらが体内のアレルギー反応を引き起こしたり、皮膚バリア機能を損なう可能性があります。
3. 栄養バランスの偏り
菓子パンは糖質と脂質が多い一方で、肌の健康を保つために必要なビタミンやミネラルが不足しています。
菓子パンを控えるメリット
菓子パンを控えることで、アトピー性皮膚炎の症状が改善される可能性があります。
以下のようなメリットが期待できます。
- 肌の炎症が軽減される可能性
糖質や添加物を減らすことで、皮膚の炎症反応が抑えられる可能性があります。 - 栄養バランスの改善
菓子パンを避けることで、ビタミンやミネラルが豊富な食品を摂取しやすくなります。 - 体全体の健康が向上
アトピー性皮膚炎以外の健康状態にも良い影響を与える可能性があります。
菓子パンをどうしても食べたいときは?
「どうしても菓子パンが食べたい!」という方もいらっしゃるでしょう。その場合は、次の点を意識してください。
- 全粒粉や添加物の少ないものを選ぶ
原材料をチェックし、健康に配慮された商品を選ぶようにしましょう。 - 手作りの菓子パンに挑戦する
砂糖や脂肪分を控えたレシピで手作りすれば、負担を軽減できます。 - 頻度を減らす
菓子パンを食べる頻度を週1回程度に抑えるなど、適度に楽しむ方法を心がけましょう。
食生活が肌の健康を支える
アトピー性皮膚炎の改善には、日々の食生活が大きな影響を与えます。
菓子パンなどの加工食品を減らし、野菜や果物、良質なタンパク質を中心とした食事を意識することが大切です。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼
投稿者プロフィール

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資格:医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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