クリニックだより 内科

〜地域の患者さんにより良い治療を届けるために〜

内科

Asthma online conference

〜地域の患者さんにより良い治療を届けるために〜

本日はWebにて多くの薬剤師の先生方にお話をすることが出来ました。

コロナ禍において世の中で吸入方法をお教えする機会も減っております。

しかし、当院としては可能な限り患者さんにご満足を頂ける吸入のご説明を目指しております。

世の中に多くの吸入薬があります。

安定して吸入を出来るまで何回もお教えし、決まった回数はありません

ぜんそく、慢性気管支炎などが吸入器を使用する代表的な病気です。

当院における吸入のご説明方法

● トレーナーを用いること

● 患者さん自身がトレーナーを使用する事(毎回使用します)

● 患者さんが吸えていないと判断したならばその場で医師に報告できること

● お教えした内容が記載されていること

● 問題点があれば次に申し送りできること ▶ 次回も吸入方法を確認します

上記にて、吸入方法の信頼性が上がります。

患者さん一人ひとりに寄り添った吸入

重症度

 重症度が高いほど吸入は難しくなります。

 調子が悪い初診時は、特に吸うことが難しくなります。

 気道が敏感になっているほど吸入でむせ込みやすいです。

 調子が良くなってくると吸入がもう少し容易になってきます。

年齢

 高齢者は吸えるようになるまで時間がかかります。

 高齢者は吸えるようになってからでも2か月たつと吸う力が弱くなっています。

 屈強そうな若い男性患者さんでも初回は、お教えしないと吸えません。

 若い患者さんは一度覚えれば、その後は安定して吸える傾向にあります。

 一見して弱々しい女性は吸入する力が弱めです。

性格

 気が短めの方では息止めが短くなる傾向です。

 まじめな方は丁寧に吸入をされます。

 人から教わること自体がお好きではない方もおられます。

器用、不器用

 吸入器は器具ですので取り扱い方が必要です。

 中には器具の開け閉めなども分かりづらい方もおられます。

理解度

 高齢で認知症の方もおられます。

 若い方でも、なかなか理解できない場合もあります。

吸入する回数

 1日2回、1日1回

 1回1吸入 1回2吸入 1回3吸入 1回4吸入

 様々な組み合わせがあります。

吸入器は様々あります

 大きく深く勢いをつけて吸うこと。

 大きくゆっくり、深く吸う。

 薬のセットは吸入器によって異なります。

 種類によって吸い方が異なります。

安定して吸入をできるまで何回も確認が必要で、決められた回数はありません

一人ひとり異なる個人です

● 個人に合わせてお教えします

● 個人によって吸入をお教える回数が変わります

● 1回で良い場合もあります

● 毎回(2~4週毎)お教えする場合もあります

● 吸入確認をしている場では、日常生活の工夫など様々な悩み相談となることもあります

● 完璧を求める必要はありません

● 調子が悪い時だけ通院していた場合(本来間違い)、半年以上開けば多くの方は使用方法を忘れます

吸入方法に関する内容のまとめ

『これだけは知っておきたい!喘息の症状と基本的な吸入薬〜3剤併用の意味〜』

演者:院長 山口裕礼

『見て、聞く、吸入指導』

演者:院内薬剤師 佐々木浩昭