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ヘルパンギーナ: 大人も気をつけよう – 予防、潜伏期間、症状、そして治療

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小さな子供が罹るイメージが強いですが、大人も感染する可能性

今回は最近大流行しているヘルパンギーナについてお話しします。

この病気は通常、小さな子供たちが罹患しますが、実は大人でも感染の可能性があります。

まずはヘルパンギーナとは何か、そして予防、潜伏期間、症状、治療法についてお伝えします。

ヘルパンギーナとは

ヘルパンギーナは主にコクサッキーウイルスによって引き起こされる急性感染症です。

口の中に痛みを伴う発疹や潰瘍が現れるのが特徴です。

また、発熱や喉の痛み、食欲不振などの全身症状も見られます。特に子供たちにとっては、口内の痛みで飲食が困難になることがあります。

予防方法

ヘルパンギーナは唾液や鼻水、便などを通じて感染します。

そのため、予防のためには以下のことを実践することが大切です。

手洗い: こまめな手洗いは感染症予防の基本です。特に外から帰った後、食事前、トイレ後は忘れずに洗いましょう。

マスクの使用: 咳エチケットを守るためにも、人混みの中ではマスクを使用することを推奨します。

共有物の洗浄: 家庭内感染を防ぐためには、使った食器や玩具はすぐに洗浄することが大切です。

潜伏期間と症状

ヘルパンギーナの潜伏期間は通常3から7日程度です。

つまり、感染してから症状が現れるまでの時間です。

初期症状としては、急激な発熱や頭痛、食欲不振などが見られます。

そして2日目以降に口内に発疹や潰瘍が現れ、飲食が困難になることもあります。

治療

ヘルパンギーナはウイルス性のため、基本的には自然治癒を待つしかありません。

しかしながら、症状を緩和するためには次のような対策を取ることができます。

解熱剤: 高熱が続く場合は、医師の指示に従って解熱剤を使用することができます。

うがい薬: 口内の痛みを和らげるために、うがい薬が推奨されることがあります。

栄養補給と水分補給: 食欲がなくなることがありますが、体力を保つためには栄養と水分の補給は必要です。

特に飲食が困難な場合は、スープやジュースなど、飲みやすいものから取り入れてみてください。

まとめ
ヘルパンギーナは小さな子供が罹るイメージが強いですが、大人も感染する可能性があります。

予防方法を実践し、感染した場合は適切な治療を行うことが大切です。

健康管理には十分注意し、早めの対策を心掛けましょう。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。