ごはん中に「ゴホゴホ
」…その咳、気のせいじゃないかも?食事中や食後に咳が出る場合に考えられること

「食事中や食後に咳が出ること、ありませんか?」
「飲み物でむせたわけでもないのに、なんだか咳き込む…」
そんな時に考えられる原因について、呼吸器内科・アレルギー科の視点からわかりやすく解説します
食事中の咳は「食べ物の通り道」か「空気の通り道」のトラブルかも!
まず考えられるのはこの2つ
誤嚥(ごえん)
食べ物や飲み物が誤って気管に入ってしまう状態。高齢者だけでなく、若い人でもあります。
逆流性食道炎(GERD)
胃酸が食道へ逆流し、咳や喉の違和感を引き起こすことがあります。
誤嚥してる感じも、胃酸の逆流もない…それでも咳が出る?
こんな方も実は多いんです 実は【“感じない”逆流性食道炎】というタイプもあります。
この場合は、逆流性食道炎の治療(胃酸を抑える薬など)を試してみて、咳が改善するかをチェックします。
治れば、それが原因だったと考えられます
それでも咳が続く…気管支が敏感かも!
「なんとなく喉がイガイガ」「空気の温度で咳が出る」
そんな症状がある方は【気道が敏感】になっている可能性があります!
代表的な病気は…
ぜんそく(喘息)
咳喘息(せきぜんそく)
あなたは当てはまる?咳が出やすい人の特徴
新型コロナにかかったことがある
アレルギー体質(花粉症・鼻炎など)
ペット(犬・猫)を飼っている
小児ぜんそくの既往がある
家族にぜんそくの人がいる
花粉症が今年ひどかった
タバコを吸っている
風邪をひくと咳が長引きがち
咳止めの吸入薬を使ったことがある
副鼻腔炎や蓄膿症がある
これらが当てはまる方は、アレルギーによる咳や気管支の敏感さが関係しているかもしれません。


咳が気になるときは…
咳が長引く、食事中にむせる、咳が増えてきた…そんな時は無理せず、 呼吸器内科・アレルギー科への受診をおすすめします!
「ただの咳」と思わずに、早めにチェックしておくと安心です

まとめ
食事中の咳には、いろんな原因があります。
体質や過去の病歴、日常の環境が関係していることも。
「むせたわけじゃないのに、最近よく咳き込む…」
そんなサインを見逃さず、専門医と一緒に解決していきましょう!

- 山口裕礼
- 日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
日本喘息学会認定喘息専門医
日本内科学会認定内科医
日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士
内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー
漢方コーディネーター
日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士
管理健康栄養インストラクター
日本温活協会認定温活士
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ
ローズソムリエ®(バラ資格)


投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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