クリニックだより

スギ花粉シーズン終りに伴うヒノキ花粉対策の重要性

油断は禁物、継続的な対策と治療が必要です

春の花粉シーズンは、多くの花粉症患者にとって厳しい試練の時期です。

特に今年は、スギ花粉の飛散が早くから始まり、多くの地域でピークを迎えています。

しかし、スギ花粉の飛散が落ち着きを見せ始めるこの時期に、油断をしてはなりません。

なぜなら、ヒノキ花粉のシーズンがすでに始まっており、これからピークを迎える地域も多いからです。

スギ花粉とヒノキ花粉は異なる特性を持っているため、対策や治療にも変わらぬ注意が必要です。

スギ花粉からヒノキ花粉への移行

スギ花粉のピークは、一般的に3月上旬に迎える地域が多く、約10日から1か月ほど続きます。

これに対して、ヒノキ花粉の飛散ピークは3月下旬から4月上旬にかけてと予測されており、スギ花粉のシーズンが終わる頃から活発になります。

これは、ヒノキの開花時期がスギよりも若干遅れるためで、スギ花粉症患者もヒノキ花粉症に悩まされることが少なくありません。

対策は引き続き必要

スギ花粉シーズンが落ち着いたからといって、対策を緩めることなく、ヒノキ花粉に対しても同じくらいの注意を払う必要があります。

花粉症の対策としては、外出時にはマスクやメガネを着用する、帰宅後には手洗いやうがいを徹底する、

衣類をこまめに洗濯するなどが挙げられます。

また、空気清浄機の使用や部屋の換気も、室内の花粉を減らす効果が期待できます。

治療の継続

花粉症の症状が出ている場合は、医師の指導のもとで治療を続けることが重要です。

薬の種類には、抗ヒスタミン剤、ステロイド鼻スプレー、目薬などがあり、症状に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。

また、花粉症のワクチン療法(免療法)を受けている人は、治療を続けることで症状の軽減が期待できます。

まとめ

スギ花粉シーズンの終わりと共に、ヒノキ花粉のシーズンが始まっています。

スギ花粉からヒノキ花粉に変わったからと言って油断は禁物です。

花粉症患者は、引き続き対策と治療に努めることが大切です。

日々の予防措置と適切な治療により、花粉症の症状を最小限に抑え、春の時期を快適に過ごすための準備をしましょう。


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。