第2回:「糖化が“腸もれ”を引き起こす!?」

~リーキーガット症候群とAGEsの深~い関係~
こんにちは
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です
日本セルフメンテナンス協会認定 腸内環境管理士
腸内環境解析士
としての専門的知見も踏まえ、今回は「腸もれ=リーキーガット」と「糖化」の驚くべき関係についてお届けします
「腸内環境が乱れると糖化が進む」――
前回のブログでそんなお話をしましたが、
今回はさらに一歩踏み込んで、「リーキーガット(腸もれ)」と糖化の関係についてご紹介します
リーキーガットってなに?
腸の壁は本来、“栄養を通して、毒は通さない”というバリア機能を持っています
ところが… 食生活の乱れ
抗生物質の多用
ストレス・睡眠不足
などが重なると、腸の壁にすきま(=リーク)ができてしまう状態に
これがいわゆる【リーキーガット症候群】です。
すきまから何が漏れるの?
リーキーガット状態では…
AGEs(糖化最終産物)
有害物質や未消化の食べ物
悪玉菌の毒素
などが腸から“血液中”に漏れ出してしまうのです
これが体全体に【慢性炎症】を引き起こし、
肌荒れ、アレルギー、疲労、そして糖尿病・動脈硬化リスクまで引き上げてしまうことも…
糖化→腸もれ→さらなる糖化
なんと…
糖化によって生まれるAGEsもまた、
腸のバリア機能を破壊することがわかっています
つまり、
食生活の乱れ → 腸内環境が悪化
腸内炎症が進む → バリア機能が低下(腸もれ)
血液中にAGEsが侵入 → 糖化がさらに加速
という負のスパイラルが生まれてしまうんです…
リーキーガットを防ぐには?
今日からできるセルフケアをお伝えします
グルテン・カゼインの取りすぎに注意!
(パン、牛乳、ヨーグルトを毎日食べている方は量を見直してみて)
発酵食品+水溶性食物繊維のセット!
(味噌汁+もち麦ごはん、納豆+オクラなど)
睡眠とストレスケアは“腸活の基本”
AGEsを増やす“焦げたもの”を避けよう!
(焼きすぎたパンケーキ、コンビニの焼き鳥など)
まとめ
「糖化」と「腸もれ」はお互いを悪化させる関係
だからこそ、
腸を整えることは=アンチ糖化の第一歩でもあるんです
腸を大切にすることが、
全身の老化予防、美肌、疲労回復にもつながるなんて…
ちょっと嬉しいですよね
次回予告
第3回:「AGEsを減らす!腸が喜ぶ5つの食材とその理由
」
最後までお読みいただき、ありがとうございました
あなたの腸は、あなたの未来を守るパートナーです
今日から少しずつ、腸活をはじめてみませんか?
注意事項・免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の症状や治療を代替するものではありません。気になる症状がある場合は、医師へご相談ください。
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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