🌿成人喘息は「生活習慣病」なのか? 新しい視点から考える

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長の山口裕礼です。

生活習慣病と聞くと、多くの方が 高血圧・脂質異常症・糖尿病・高尿酸血症慢性腎臓病・脳血管疾患を思い浮かべるでしょう。

しかし最近、私は診療の中で「成人喘息」も 生活習慣病の一つの側面を持っているのではないか と強く感じています。

💨 成人喘息と生活習慣の深い関わり

小児喘息はアレルギーや遺伝的要因が大きいですが、成人になってから悪化する喘息には、次のような背景が見られることがあります。

  • 🍔 食習慣の乱れ(加工食品・高脂肪食・過剰な糖質)
  • 🚬 喫煙習慣
  • 💤 睡眠不足・不規則な生活
  • 💼 慢性的なストレス
  • 🏃‍♂️ 運動不足による肥満

これらはまさに、従来の生活習慣病のリスク因子と重なります。
つまり「喘息=気道だけの病気」ではなく、生活全体の習慣が炎症や気道過敏性に影響するのです。

🔬 なぜ「生活習慣病喘息」と考えるのか?

喘息患者さんの中には、糖尿病や高血圧を合併している方が多くいます。
これは単なる偶然ではなく、全身の炎症(慢性炎症) が共通の原因である可能性が高いのです。

さらに近年の研究では、

  • 肥満が喘息のコントロール不良に直結
  • ストレスや睡眠不足が発作を誘発
  • 血糖変動や高脂肪食が気道炎症を悪化

といった事実が示されています。

🌱 当院が考える「成人喘息の新しい医療」

私たちやまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでは、薬による治療だけでなく、以下のような生活習慣の改善も重視しています。

食習慣の見直し:腸内環境を整える食事、抗酸化食品の摂取
適度な運動:呼吸リハビリ、姿勢改善ピラティス
睡眠ケア:中途覚醒や睡眠時無呼吸のチェック
ストレスマネジメント:自律神経測定(SKY-10)や呼吸法指導

これらを総合的に整えることで、喘息発作のコントロールだけでなく、生活習慣病全般の予防にもつながります。

💡 まとめ 〜喘息を「習慣の病」と捉える〜

喘息は「気管支の病気」という枠を超えて、
生活習慣と強くリンクした現代型の病気 です。

薬だけに頼らず、
👉 知識を身につけて
👉 習慣を整えて
👉 自分の呼吸と人生を守る

これこそが、私が提案する「生活習慣病としての成人喘息」への新しいアプローチです。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)