心と体を整える断捨離のすすめ ~健康のために身軽になる~
こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口です。
日々の生活の中で、私たちはさまざまなものを所有し、多くの情報やストレスに囲まれています。
今回は、不要なものを手放し、心と体を整える「断捨離」が健康に良い理由について、西洋医学や東洋的な視点も交えながらお話しします。
断捨離とは?
断捨離とは、「断」=入ってくる不要なものを断つ、「捨」=不要なものを捨てる、「離」=ものへの執着から離れる、という考え方です。
もともとはヨガの思想を起源とし、心身の調和を目指す実践法として広がりました。
現代の生活では、物理的な持ち物だけでなく、情報や人間関係も整理することが必要です。
断捨離を通じて、心と体をすっきりと軽くすることが期待できます。
断捨離が健康に良い理由 ~西洋医学と東洋的な視点
1. ストレス軽減による健康効果
西洋医学の視点
散らかった環境は、無意識に脳を刺激し、ストレスを増幅させます。整理された空間はリラックス効果をもたらし、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を減らすことで、心身の健康に寄与します。
東洋的な視点
東洋医学では、環境の乱れは「気」の滞りを生むとされています。部屋が整うことで「気」がスムーズに流れ、心の平静が保たれると考えられています。
2. 呼吸機能の改善
西洋医学の視点
物が多いと掃除が行き届きにくく、ハウスダストやカビが蓄積しやすくなります。これらはアレルギーや呼吸器疾患の原因となります。断捨離で空間を整えることで、空気の質が改善し、呼吸が楽になるでしょう。
東洋的な視点
「空間を整えることは、体の内側を整えること」とされます。整理された環境で過ごすと深い呼吸が促され、心身がリフレッシュします。
3. 自律神経を整える
西洋医学の視点
物の多さが目に入ると、脳が多くの情報を処理しようとします。これが交感神経を過剰に刺激し、自律神経のバランスを崩す原因になります。断捨離を行うと視覚的な刺激が減り、副交感神経が優位になりやすくなります。
東洋的な視点
東洋医学では、環境の調和が「気・血・水」の流れを整えると考えられています。断捨離によって穏やかな環境が生まれると、心と体の調和が促進されます。
4. 睡眠の質の向上
西洋医学の視点
寝室に不要なものが多いと、睡眠中も無意識に脳が刺激を受けるため、深い眠りを妨げることがあります。断捨離を通じて寝室をシンプルに整えることで、質の良い睡眠が得られるようになります。
東洋的な視点
東洋医学では、「休む場所の清浄さ」が体の回復に重要とされています。整った空間で過ごすことで、「気」が安定し、睡眠の質が向上すると考えられています。
断捨離を始めるためのポイント
- 小さなエリアから始める
いきなり大きな範囲で行うと疲れてしまいます。引き出し一つ、机の上など、手軽な場所から始めましょう。 - 必要なものと不要なものを明確にする
「これを使ったのはいつ?」と自分に問いかけ、必要性を見極める習慣をつけましょう。 - ものに感謝して手放す
捨てるのが苦手な方は、そのものに感謝し、「ありがとう」と言って手放すと気持ちが楽になります。 - 空間を楽しむ
物を減らして生まれた空間を感じ、身軽になった喜びを味わいましょう。
健康を守るために身軽になる
断捨離は、物理的な整理だけでなく、心の整理にもつながります。
不要なものを手放し、身軽な生活を目指すことで、心身ともに健やかな状態を保つことができます。
当院では、健康に関するさまざまな情報を提供し、患者さんがより良い生活を送れるようサポートしています。
健康に関するお悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼