他人の視点を受け入れる大切さ 〜患者さんと医療の信頼関係〜

他人の視点を受け入れる大切さ 〜患者さんと医療の信頼関係〜

こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。本日は、朝日新聞の特集記事「互いの偏りを認め合い『確からしい』歴史探す」に触れながら、患者さんの日常や医療との関わりに役立つ考え方をお伝えしたいと思います。

「自分を中立と信じる人ほど危ない」という言葉です。医療の現場でも、これは非常に重要な教訓です。

医師と患者の対話

私たち医師は時として、自分の経験や知識を「正しいもの」として患者さんに押し付けてしまうことがあります。しかし、患者さんの体験や感じ方にはその人ならではの「確からしい」視点があり、それを尊重することが本当に信頼される医療に繋がるのです。

患者一人一人の物語

また、「他人の語りにも耳を傾ける」ことの重要性も、日々の診療で実感しています。患者さん一人一人が抱える悩みや症状の背景は異なります。その背景を知るために、まずはお話をじっくり聞くことが治療の第一歩です。

たとえば、同じ咳の症状であっても、生活環境やストレス、過去の病歴などが異なることで、適切な治療法も変わってきます。

偏りを認め合うことの価値

記事では、「偏りがあると互いに認めることが、冷静に『確からしい』歴史を探る知的態度に繋がる」とも述べられていました。これは、医療においても「確からしい治療」を模索する際に応用できる考え方です。

私たち医療従事者も完璧ではありませんし、患者さんもまた、自分の体調について必ずしも全てを正確に把握しているわけではありません。そのため、偏りを認め合い、互いの知識や視点を共有することで、より良い治療方針を見つけることが可能になります。

一緒に「より確からしい」健康を目指して

最後に、「自由に語り合い少しずつ『より確からしい』歴史を見つけていく」という姿勢は、患者さんご自身の健康管理にも役立つ考え方です。たとえば、ご家族や友人と健康について話し合ったり、他の患者さんの経験談を参考にしたりすることで、より納得のいく治療やセルフケアを選ぶことができるでしょう。

当クリニックでは、患者さん一人一人の声に耳を傾け、共に考える姿勢を大切にしています。どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。一緒に、より「確からしい」健康への道を探っていきましょう。

山口裕礼
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。