【2025年最新版】咳をすると胸が痛い理由とは?

〜それ、もしかして「咳のしすぎ」が原因かもしれません〜
こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
最近、こんな声をたくさん聞きます。
「咳をすると、右わきがズキンとするんです…」
「胸の真ん中がギューッとして、毎回咳が怖い」
「風邪は治ったのに、咳だけが残ってて、それで胸が痛くなってきた」
もし、これを読んでいるあなたにも
「…あれ?私もそうかも?」と思う部分があるなら、
それはきっと“あなただけじゃありません”。
この時期、実はとても多いんです。
熱はないけど咳だけ長引く人。そして咳のしすぎで胸や脇が痛くなる人。
咳が続くと、胸が痛くなる理由
まず、大きく分けて2つのパターンがあります👇
パターン①
👉「押すと痛い」タイプの胸の痛み
たとえば、服の上からでも押さえると「うっ」と響く痛み。
これ、実は肋骨(ろっこつ)にダメージが出ていることが多いんです。
咳の衝撃って、思った以上に体に負担をかけます。
特に、連日のように咳き込んでいると…
- 肋骨にヒビが入る
- 胸の筋肉が炎症を起こす
- 背中や脇まで痛みが広がる
これは年齢や体力に関係なく起こります。
普段健康な人でも、咳が激しければ肋骨が疲弊してしまうんですね。
整形外科で「肋骨にヒビがありますね」と言われて驚いた、という方も珍しくありません。
対処法はシンプルです。
👉 まず、咳を止めること。
そのうえで、痛み止めや胸を守るバンド(チェストバンド)を使うとラクになります。
パターン②
👉「押しても痛くない」けど苦しいタイプの胸の痛み
こちらは、外から触っても痛みがないタイプ。
でも、咳をするとズキン…と来る。そんなケースです。
これは、
- 喘息(ぜんそく)の発作
- 咳喘息(せきぜんそく)
- 肺から空気が漏れる「縦隔気腫(じゅうかくきしゅ)」
などが関係している可能性があります。
特に「咳が止まらない」「夜に強く出る」などがあると要注意。
胸の奥や気管支が炎症を起こしているサインかもしれません。
「私はどっちのタイプなんだろう…」
ここまで読んで、「これって私のこと…?」と感じたあなた。
その直感、かなり正しいと思います。
でも、もしかしたら「いや、自分はただの風邪かな」と思った方もいるかもしれません。
その感覚も、決して間違いではありません。
人によって咳の出方も、痛みの種類も違います。
でも共通しているのは、放っておいてもなかなか良くならないという点です。
💡「胸が痛い咳」こんな時は要注意!
- 市販薬で効かない
- 夜、咳で眠れない
- 呼吸が浅くなっている気がする
- 咳をすると体がビクッとなる
- コロナ後からずっと続いている
もし、どれか一つでも当てはまったら、
呼吸器の専門クリニックで診てもらうことをおすすめします。
📌咳で胸が痛いときのチェックポイント
症状 | 考えられる原因 |
---|---|
押すと痛い | 肋骨の骨折、炎症、筋肉痛 |
押しても痛くないが胸が苦しい | 喘息、咳喘息、縦隔気腫など |
熱があり黄色のたんが出る | 肺炎の可能性も |
✨最後にひとこと
咳で胸が痛くなるというのは、
誰か特別な人にだけ起きることではありません。
あなたの隣にいる人も、
もしかしたら同じように悩んでいるかもしれません。
そして、「咳を止めること」は、胸の痛みだけでなく、体と心のストレスも軽くしてくれる大切な第一歩です。
もし一人で不安なときは、
どうか遠慮せず、専門のクリニックにご相談ください。
🏥 やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでは、
咳・喘息・胸の痛みの原因をしっかり見極めた上で、
あなたに合った治療法をご提案しています。
※この記事は、咳や胸の痛みにお悩みの多くの方に届くように執筆しています。
ご自身のこととして思い当たる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 山口裕礼
- 日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
日本喘息学会認定喘息専門医
日本内科学会認定内科医
日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士
内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー
漢方コーディネーター
日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士
管理健康栄養インストラクター
日本温活協会認定温活士
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ
ローズソムリエ®(バラ資格)


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