クリニックだより 皮膚科

デュピクセント:アトピー性皮膚炎の新時代

皮膚科

小児から成人まで、広がる治療の可能性

目次

デュピクセントとは

デュピクセントは、新しいタイプの注射薬であり、かゆみや赤みを緩和し、より快適な日常生活を送ることを可能にします。これまで成人のみの治療薬として使用されていましたが、現在では小児への使用も可能になりました。

投与対象の拡大

デュピクセントは、今までの治療法で十分な効果が得られない生後6カ月以上、かつ体重5kg以上のアトピー性皮膚炎の小児患者にも使用できるようになりました。これにより、より多くの患者様がこの先進的な治療法の恩恵を受けられるようになります。

アトピー性皮膚炎と冬季の影響

冬季は乾燥するため、アトピー性皮膚炎の患者様が症状の悪化を経験することが多くなります。冷たい風や低温が肌の乾燥を引き起こし、かゆみや赤みが増すことがあります。

アトピー性皮膚炎の治療方法

アトピー性皮膚炎の治療には外用薬が重要です。以下の薬剤を症状や部位に応じて使い分けます:

  1. ステロイド外用薬
  2. タクロリムス軟膏
  3. JAK阻害薬
  4. PDE4阻害薬
  5. 保湿剤

デュピクセントの使用方法

自己注射薬で、2週間に1度、自己注射を行います。最初は医療機関での練習を通じて、自己注射の方法を習得します。

デュピクセントの費用について

デュピクセントは高価な治療薬ですが、小児患者に対しては公的な助成制度が利用可能です。所得によっては、高額療養費制度の適用が可能です。加入している保険者にご確認の上、「限度額適用認定証」を取得してください。

お問い合わせ

アトピー性皮膚炎でお困りの方やデュピクセントについてのご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。