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咳をして胸が痛いとき:原因と治療法

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咳をして胸が痛いとき:原因と治療法

咳をして胸が痛む経験は、多くの人が一度は経験する症状です。

しかし、この症状が現れる背後には、単なる風邪から重篤な病気まで、さまざまな原因が潜んでいる可能性があります。

ここでは、咳と胸痛が示す可能性のある病態を詳しく掘り下げ、診断から治療、さらには日常生活での注意点について患者向けに解説します。

考えられる原因

  • 咳による筋肉痛:長期間にわたる激しい咳は、胸周りの筋肉を過度に使い、痛みの原因となります。
  • 胸膜炎:肺を覆う胸膜に炎症が起こると、呼吸や咳の際に鋭い痛みが生じます。
  • 肺炎:肺の炎症により咳、痰、高熱などが見られ、これらの症状に伴って胸痛が起こることがあります。
  • 肋骨骨折:外傷や転倒により肋骨が骨折すると、呼吸や咳によって胸部に鋭い痛みが生じます。
  • 心筋梗塞:心筋への血流が急に遮断されると、重い圧迫感や痛みが胸部に現れます。
  • 胃食道逆流症(GERD):胃酸が食道に逆流することで、胸焼けや胸部の痛みが生じることがあります。
  • 心因性疼痛:ストレスや不安といった精神的な要因が胸部痛の原因となることもあります。
  • 診断と治療

    咳と胸痛の正確な原因を突き止めるためには、医師による詳細な問診、聴診、必要に応じてレントゲンやCT、心電図などの検査が行われます。

    • 咳による筋肉痛:咳止め薬や鎮痛剤が処方されます。
    • 胸膜炎:原因に応じて抗菌薬や抗炎症薬を服用します。
    • 肺炎:抗菌薬の投与が主な治療法です。
    • 肋骨骨折:痛みを管理するための鎮痛剤や、必要に応じて固定処置が行われます。
    • 心筋梗塞:緊急入院が必要で、カテーテルによる治療や薬物療法が施されます。
    • 胃食道逆流症:胃酸分泌を抑える薬物治療が行われます。
    • 心因性疼痛:心理療法や抗不安薬が処方されることがあります。

    日常生活での注意点

    • 十分な休息を取り、ストレスを避ける。
    • 水分を十分に摂取し、喉の刺激を和らげる。
    • 症状が改善しない場合や、特に心筋梗塞を疑う症状がある場合は、直ちに医療機関を受診する。
    • 健康的な生活習慣を心がけ、定期的に健康診断を受ける。

    咳と胸痛は、多岐にわたる原因によって引き起こされる可能性があります。

    自己判断せずに医師の診断を受けることが重要です。


    投稿者プロフィール

    院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
    院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
    2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。