🌐2025年7月22日(火)重症喘息とABPAの最前線を学ぶ!

「Severe Asthma Web Seminar」開催のお知らせ(医療従事者向け)
こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長の山口裕礼です。
このたび当院では、重症喘息診療に携わる医療従事者の皆さまを対象に、オンライン講演会を開催いたします。
🗓 開催概要
- 日 時: 2025年7月22日(火)19:00〜20:00
- 形 式: Zoom配信
- 配信場所: やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口スタジオより
🎤 特別講演
「ABPA合併重症喘息に対する生物製剤の位置づけ」
- 演者: 東海大学医学部内科学系 呼吸器内科学 講師 友松 克允 先生
- 座長: やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長 山口裕礼
🦠 ABPAとは?
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)は、喘息や嚢胞性線維症の患者に合併することがある真菌(主にアスペルギルス)に対する過剰免疫応答によって生じる肺疾患です。
🔍特徴的な臨床像
- 慢性の咳や痰、喘鳴
- 難治性の気道閉塞
- 時に喀血を伴う
- 高IgE血症・末梢血好酸球増加
- 気管支拡張や浸潤影を伴うX線所見
🧬 病態と診断
ABPAではアスペルギルスの吸入によって、IgEとIgGを介したⅠ型・Ⅲ型アレルギー反応が生じます。
その結果、気道内に粘稠な粘液栓や菌糸が蓄積し、好酸球性炎症が慢性化します。
診断には以下のような項目が重要です:
- 喘息または嚢胞性線維症の既往
- 血清総IgE高値(通常1000 IU/mL以上)
- Aspergillus特異的IgE・IgG陽性
- 末梢血好酸球増多
- 胸部CTでの中心性気管支拡張など
💊 治療の進展
以前はステロイド単剤が主軸でしたが、近年では生物学的製剤(バイオ薬)の活用が注目されています。
🎯 本講演で得られること
- ABPAの最新の診断アルゴリズム
- 生物製剤の適正な導入タイミングと選択のコツ
- 難治性喘息とABPAの鑑別とマネジメントの実践例
- 臨床現場での「あるある」な失敗と対応策
✨さいごに
ABPA合併重症喘息は、正しく診断し、タイムリーに治療を開始することが何より重要です。
本講演では、現場目線での実践的な知見とエビデンスを融合させた内容をお届けします。
呼吸器内科医をはじめ、アレルギー診療に携わる医師、医療スタッフの皆様にとって、有益な学びとなることを願っております。
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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