🍁秋の高野山を歩く

――壇上伽藍、金剛峯寺、そして奥の院へ。紅葉に包まれる祈りの旅
こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長の山口裕礼です。
紅葉が美しく色づく季節、心を整える旅として高野山を訪れました。
目的は、壇上伽藍・金剛峯寺・奥の院――
この山に流れる祈りの空気を感じること。
山全体が静けさに包まれ、
一歩歩くごとに心が澄んでいくような時間でした。
🚞ケーブルカーで“天空の聖地”へ
高野山の入口、極楽橋駅からは赤いケーブルカーに乗って出発。
急こう配を登るにつれて、空気がひんやりと澄み、
窓の外には秋色の山々が広がっていきます。
標高が上がるごとに空が近くなり、
その名の通り“極楽”へ向かっているような感覚。
約5分の乗車ですが、まるで日常から非日常へと心を切り替える儀式のようでした。

⛩壇上伽藍 ――空海が描いた“宇宙”
到着後、最初に向かったのは壇上伽藍(だんじょうがらん)。
弘法大師空海が「密教の世界観を地上に表した」とされる場所です。
鮮やかな朱色が印象的な根本大塔(こんぽんだいとう)は、
高野山を象徴する建造物。
青空とのコントラストが見事で、まるで絵画のようでした。
境内では欧米からの観光客の姿も多く、
皆、静かに手を合わせ、祈りを捧げていました。
宗教を超えて、世界中の人がこの地の静けさに魅了されている――
そんな普遍的な“祈りの力”を感じます。


🏯金剛峯寺 ――龍が眠る庭
続いて訪れたのは、高野山真言宗の総本山・金剛峯寺。
見どころは、やはり日本最大級の石庭、蟠龍庭(ばんりゅうてい)。
白砂で描かれた雲海の中に、大小140個の石が並び、
「雲を突き抜け天へ昇る二匹の龍」を表現しています。
石の配置には一つひとつ意味があり、
見る角度によってまったく違う表情を見せてくれます。
静寂の中で風が吹き抜けると、
まるで龍が眠りから目覚めるように感じられました。
🍂秋の紅葉が庭に色を添え、
白砂と朱色の柱、緑の松が織りなすコントラストはまさに“日本の美”。
時の流れがゆっくりとほどけていくような場所です。



🌳奥の院 ――永遠に続く祈りの道
翌日は、弘法大師空海が今も瞑想を続けると伝えられる奥の院へ。
参道の両脇には、古木と苔むした石灯籠が並び、
その間を秋の光がやさしく照らしていました。
紅葉の枝の下を歩くと、
落ち葉がふわりと肩に舞い降りる。
聞こえるのは、風と足音、そして鳥の声だけ。
終点の御廟橋(ごびょうばし)を渡ると、
そこから先は言葉を発さずに進む静寂の世界。
祈りは、声ではなく“心”で伝えるものだと教えてくれます。

🌿おわりに
高野山は、宗派や国籍を問わず、
誰にでも開かれた「祈りの都市」。
壇上伽藍の壮麗さ、金剛峯寺の静寂、奥の院の神秘。
そのすべてが、人の心に“静かなる安らぎ”をもたらしてくれます。
どうかこの秋、あなたも一度、
この“天空の聖地”で深呼吸してみてください🍃
📍やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
「こころとからだを整える医療」を、今日もあなたへ。
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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