🍎なぜ「裕福な家庭ほどジャンクフードを避ける」のか?

〜 健康格差を生む“甘い連鎖”を断ち切るために 〜
こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックです。
近年、世界的な研究や社会調査から
「所得・教育レベルが高い家庭ほど、加工食品やジャンクフードを避ける傾向がある」
ことが明らかになってきました。
これは単なる
「好み」や「贅沢」の話ではありません。
その背景には、社会構造・教育・経済的余裕・健康格差が複雑に絡み合う、
深い問題が隠れています。
今回は、この“甘い連鎖”の正体をやさしく紐解き、
私たちに何ができるのかを考えていきます。
💸 食事の選択は、「知恵 × 時間 × 経済力」の差
なぜ、所得水準と食習慣は結びつくのでしょうか?
その理由は、3つの資源の有無にあります。
✅ 1)栄養の知識(=知恵)
高所得・高学歴の家庭では
「何が健康的で、何がリスクになるか」
を理解している傾向があります。
そのため、加工食品や砂糖の摂りすぎを避ける選択ができます。
✅ 2)料理をする時間(=時間)
忙しい家庭では、
調理に手間をかける余裕がありません。
一方、時間にゆとりがある家庭ほど
調理・買い物・食品の選択に労力を割くことができます。
✅ 3)健康へ投資できる力(=経済力)
良い食材は、往々にして高価です。
経済的な余裕があれば、
無添加・減農薬・高栄養価の食品を選びやすくなります。
その一方で、
経済的に余裕のない家庭には、次のような傾向が生まれます👇
🔻 安い・すぐ手に入る・子どもが喜ぶ
=ファストフード・甘い飲料・加工食品
つまり
「健康的な食事を選ぶ自由」そのものが、すでに経済格差の一部となっている
のです。
🏭「誰が作り、誰がリスクを負うのか?」
ここで、さらに踏み込みます。
市場にあふれる
✅高カロリー
✅高糖質
✅強い“依存性”
のある食品には、
強い消費ニーズが存在します。
🟣 利益を得る側(売り手)
🟣 健康リスクを抱える側(買い手)
この構図は、
世界の多くの産業にも見られますが、
食品産業でも同じように成立しています。
つまり、
利益を得る人ほど健康リスクを負いにくく、
逆に、買い手(特に経済的弱者)ほど健康被害を受けやすい
という現実が存在しているのです。
⛓️「健康格差」はそのまま“社会格差”へ
甘い食品・依存性の強い食品を摂る生活は
次のような負の連鎖を生みます👇
- 食習慣の悪化
- 肥満・生活習慣病
- 医療費がかさむ
- 労働生産性が下がる
- 経済的に苦しくなる
- 子どもの食環境も悪化
- 次世代へ継承される
→ 社会的格差の固定化
つまり、問題は
一人ひとりの「自己責任」ではありません。
社会構造が“負の連鎖”を生み出し、
それが世代をまたいで受け継がれていくことに
本質的な課題があります。
🌱 私たちは何ができるか
〜「希望のルート」をつくる〜
この“甘い連鎖”を断ち切るには、
誰かが「希望のルート」を示す存在になることが大切です。
ここでいう「誰か」は、
特別な資格を持った人だけではありません。
大切なのは
・知識を分かちあう
・きっかけを渡す
・選べる力を信じる
という姿勢です。
✅ 1)知識をシェアする
「高価なものを買わないと健康になれない」
そんなことはありません。
🔹 添加物を減らす工夫
🔹 安価でも栄養のある食材
🔹 コンビニでの賢い選び方
などの“小さな知恵”を共有することができます。
✅ 2)行動のきっかけをつくる
🔥 簡単ヘルシーレシピ
🔥 近所で買えるおすすめ食材
🔥 食への意識が高まるイベント
など
一歩踏み出すヒントを届けることで、
連鎖を断ち切る支えになります。
✅ 3)“選べる未来”を信じる
誰でも、いつからでも
知ったうえで別の選択をすることができる
と伝えること。
知識は、小さな刃。
未来を切り開く道具になる。
だからこそ、
知識を渡すことは、
人の人生を変える“最初の一歩”になります。
🏥 当院の願い
「予防の知恵」をともに
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックは
病気を
“治す”だけでなく
“防ぐ”ための知恵を
みなさまと共有したいと願っています。
食事・生活習慣・健康について
一緒に学び、考え、行動し
「自分で選べる力」を育むこと
それが
私たちの使命です
✨「知ること」からすべては始まる✨
大きな一歩でなくていい。
小さな積み重ねが、未来を変えます。
私たちは、その歩みを全力で支えます。
✅ まとめ
- 健康的な食を選ぶには
知識 × 時間 × 経済力 が必要 - 食の格差はそのまま社会格差の固定化につながる
- 連鎖を断ち切る鍵は
知識のシェアと小さな行動 - クリニックは「選択肢」を増やすお手伝いをする
本記事が
みなさまの気づきとなり、
未来を変える一歩となりますように✨
投稿者プロフィール

-
からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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