香りについて考えてみました〜無香料を好む私が、GWにアロマを焚いた理由〜

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック、山口裕礼です。
今日は「香り」について考えてみます。
私は基本的には、無香料・無臭を好みます。
整髪剤なども、できるだけ香りの少ないものを選びます。
香りが嫌いというわけではありません。
むしろ、自然の中にある香りはとても好きです。
緑の香り。
バラの香り。
雨上がりのにおい。
初夏のにおい。
こうした自然がふと届けてくれる香りは、私にとってこの上もない贅沢です。
自然の香りは、押しつけてこない
自然の香りが心地よいのは、強く主張しすぎないからかもしれません。
庭の緑に近づいたときに、ふわっと感じる青い香り。
バラのそばを通ったときに、静かに漂う上品な香り。
雨が上がったあとの、土や草木が湿り気を帯びたにおい。
初夏の夕暮れに感じる、少し甘く、少し青い空気。
それらは、こちらに押しつけてくるものではありません。
気づいた人だけが受け取れる。
立ち止まった人だけが味わえる。
そんな控えめな豊かさがあります。
香りとは本来、そういうものなのかもしれません。

人工的な香りは、自分では気づきにくい
一方で、日常の中には人工的な香りもたくさんあります。
香水、柔軟剤、整髪料、芳香剤、消臭スプレー。
これらを好んで使っている方も多いと思います。
ただ、ときどき香りがとても強い方を見かけることがあります。
本人は、意外と気づいていません。
毎日同じ香りを使っていると、だんだん慣れてしまいます。
自分では「少しだけ」のつもりでも、周囲の人には強く感じられることがあります。
また、年齢、体調、鼻炎、喫煙歴などによって、香りを感じる力が少し弱くなっていることもあります。
そのため、自分では控えめだと思っていても、結果として香りが強くなってしまうこともあるかもしれません。

呼吸器内科として思うこと
呼吸器内科の立場から見ると、香りはときに症状のきっかけになります。
香水、柔軟剤、芳香剤、消臭スプレー、線香、アロマ。
これらが、咳、喉の違和感、息苦しさ、頭痛、気分不快などにつながる方もいます。
特に喘息や咳喘息、気道が過敏な方では、
「よい香り」であっても刺激になることがあります。
香りは、好みの問題だけではありません。
体に合う人もいれば、合わない人もいます。
だからこそ、公共の場、職場、医療機関、人と近い距離で過ごす場所では、
香りは控えめがよいと私は考えています。
皮膚科として思うこと
皮膚科の視点でも、香りは無関係ではありません。
香料成分が肌に合わず、かゆみ、赤み、かぶれの原因になることがあります。
シャンプー、整髪料、化粧品、ハンドクリーム、柔軟剤。
身近なものの中に、香料は多く含まれています。
「自然な香り」
「植物由来」
「アロマ」
そう書かれていても、すべての人の肌にやさしいとは限りません。
肌が敏感な方、湿疹を繰り返す方、原因不明のかゆみがある方は、
一度、身の回りの香りを減らしてみるのもよいと思います。

それでも、香りがくれる癒しもある
私は基本的には無香料が好きです。
ただ、香りを否定しているわけではありません。
今日はGW。
少しゆっくりした時間があり、庭先でアロマを焚きました。
夕暮れの空。
テーブルの上の灯り。
ゆらぐ炎。
薪がはぜるような音。
そして、ほのかに漂う香り。
香りと炎があるだけで、いつもの場所が少しだけ非日常になります。
強い香りではありません。
誰かに押しつける香りでもありません。
自分の空間で、自分のために、少しだけ楽しむ香りです。
こういう香りは、心をゆるめてくれます。
香りは「量」と「場所」が大切です
香りそのものが悪いわけではありません。
大切なのは、
どれくらい使うか
どこで使うか
誰と一緒にいるか
だと思います。
自分にとって心地よい香りが、他の人にとっても心地よいとは限りません。
香りは目に見えません。
けれど、確かに空間に広がります。
だからこそ、少しだけ想像力が必要です。
「自分は慣れているけれど、周りの人はどう感じているだろうか」
その視点を持つだけで、香りとの付き合い方は変わります。
無香料の安心、自然の香りの贅沢
私にとって、基本は無香料です。
無臭の空間には、安心があります。
一方で、自然の中にある香りには、深い癒しがあります。
緑の香り。
バラの香り。
雨上がりのにおい。
初夏のにおい。
それらは、お金をかけた香りではありません。
けれど、とても贅沢です。
香りとは、強くまとわせるものではなく、
そっと感じるものなのかもしれません。
GWの夕暮れに、ゆらぐ炎を見ながら、そんなことを考えました。
香りは、自分を癒すもの。
そして同時に、周りへの配慮も必要なもの。
自然の香りのように、控えめで、やさしく、心地よく。
そんな香りとの付き合い方が、私には合っているようです。
投稿者プロフィール

-
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞
最新の投稿
からだ整えラボ2026年5月5日〜子どもの日、GWの夕方、庭で飲むコーラサワーとパパメイアン〜
からだ整えラボ2026年5月5日香りについて考えてみました〜無香料を好む私が、GWにアロマを焚いた理由〜
からだ整えラボ2026年5月5日我が家のストレリチア・ノンリーフを植え替えました
皮膚科2026年5月5日美容皮膚科がはじめての方へ|がんばりすぎない肌づくり、始めませんか?


