クリニックだより

寒暖差疲労について

寒暖差疲労について

急に寒くなってきたこの時期、体調管理が難しくなってきています。

季節の変わり目は、昼と夜の気温差が激しく、体がその変化に適応するのに時間がかかります。

この「寒暖差疲労」と呼ばれる現象は、寒暖の急激な変化によって自律神経が乱れ、さまざまな体調不良を引き起こす原因となります。

寒暖差疲労の主な症状

寒暖差疲労は、体温調整を司る自律神経がうまく機能しなくなることで発生します。

主な症状には次のようなものがあります。

  • 疲れやすい、だるさが取れない
  • 頭痛
  • 肩こりや筋肉痛
  • 睡眠の質が悪い、不眠
  • イライラやストレス感の増大
  • 手足の冷えやほてり

これらの症状が続くと、心身ともに負担がかかり、免疫力の低下やさらなる体調不良につながります。

寒暖差疲労の対策

寒暖差疲労を防ぐためには、以下のような対策を心がけることが重要です。

  • 温度調整を意識する
    外出時には、気温の変化に合わせて脱ぎ着できるように、薄手の上着やストールを持ち歩くことをおすすめします。また、家の中でも適切な室温を保つことが大切です。
  • 体を温める食事を摂る
    温かいスープや生姜を使った料理など、体を内側から温める食事を取り入れると、自律神経の安定に役立ちます。特に朝食は、体温を上げて活動をスムーズにするために欠かせません。
  • 適度な運動とストレッチ
    毎日の軽い運動やストレッチをすることで、血行が促進され、自律神経が整いやすくなります。特に肩回しや深呼吸を意識すると、リラックス効果も得られます。
  • 入浴でリラックス
    お風呂にゆっくり入ることで体を芯から温め、リラックスすることができます。ぬるめのお湯(約38~40度)で15~20分ほど浸かるのがおすすめです。
  • 質の高い睡眠を取る
    寝室の温度や湿度を調整し、快適な睡眠環境を整えることが重要です。また、寝る前にリラックスできるルーティン(ストレッチや軽い読書など)を作ることで、深い眠りを促すことができます。

終わりに

寒暖差が大きいこの季節、体調を崩しやすくなる時期でもあります。

日々の生活の中で自分の体と心の状態を意識し、無理をせず、適切な日常生活を心がけることが大切です。

当クリニックでも、寒暖差による体調不良や不安をお持ちの方に対応しておりますので、気軽にご相談ください。

健康な毎日を過ごすために、今からしっかりと対策を始めましょう。


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。