クリニックだより 皮膚科

寒冷刺激による皮膚疾患の症状、予防、日常生活の工夫

皮膚科

寒冷刺激による皮膚疾患の症状、予防、日常生活の工夫

寒い季節はしもやけだけでなく、寒冷刺激によって引き起こされるさまざまな皮膚疾患が現れやすい時期です。

ここでは、乾燥性湿疹や寒冷じんましんなどの症状や予防法、日常生活での工夫についてご紹介します。

乾燥性湿疹の症状と予防

乾燥性湿疹は、肌が乾燥することでかゆみや赤みが生じる疾患です。

特に冬場は湿度が低下するため、乾燥によるトラブルが増加します。

  • 症状: かゆみ、赤み、ひび割れ、かさつき

予防策

乾燥性湿疹の予防には、以下のポイントが重要です。

  • 保湿クリームを頻繁に使用し、肌をしっかり保湿する
  • 長時間の入浴や熱いお湯の使用を避け、肌の油分を保つ
  • 加湿器を使用して室内の湿度を保つ

寒冷じんましんの症状と予防

寒冷じんましんは、冷たい空気や水に触れることで皮膚にじんましんが現れる症状です。

発症する部分は主に手足や顔など外気にさらされやすい箇所です。

  • 症状: 赤み、かゆみ、膨疹

予防策

寒冷じんましんの予防には、以下の対策が有効です。

  • 防寒具を使用して皮膚を冷たい空気にさらさない
  • 冷水や冷たい環境での作業を避ける
  • 外出前に抗ヒスタミン剤の使用を検討する

日常生活の工夫

皮膚疾患を予防・管理するための日常生活の工夫を以下にまとめました。

1. 適切な衣類選び

衣類は肌に刺激の少ない素材を選びましょう。ウールなどの刺激が強い素材は避け、綿やシルクなど肌に優しい素材を使用することで、肌トラブルを防ぎます。

2. 温かい食事の摂取

体を内側から温める食材を積極的に摂り入れると、血行が促進され、肌の健康維持に役立ちます。

ショウガやニンニクを使った料理が特におすすめです。

3. 定期的なスキンケア

スキンケアは乾燥対策として重要です。保湿クリームやローションを定期的に塗布し、肌の乾燥を防ぐと同時に、バリア機能を高めることができます。

4. ストレス管理

ストレスは皮膚疾患を悪化させる原因となることがあるため、リラックスできる時間を持ち、心身のバランスを保つことが大切です。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでは、寒冷刺激による皮膚疾患に関する診療も行っております。

症状の悪化が見られる場合やお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。