冷え性にお悩みの方必見!氷入り飲み物が招く冷え悪化? 温活士が解説する体を温めるヒント

こんにちは。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長の山口裕礼です。

温活士

私は呼吸器科と皮膚科の医師であり、また日本温活協会認定温活士として「体を温める生活習慣」の大切さをお伝えしています。

今回は、特に女性に多い「冷え性」について、その原因のひとつとされる氷入りの飲み物がなぜ冷えを悪化させるのか、さらに冷えを防ぐための方法を解説します。

冷え性で悩んでいる方、寒い時期になると手足の先が冷たくなってつらい方は、ぜひ参考にしてみてください。

冷え性とは?女性に多い理由

「冷え性」とは、体の温度自体が低いわけではなく、特に手足の末端が冷えてしまい、不快感や痛みを感じることのある状態を指します。

特に女性に冷え性が多い理由は、以下のような要因が関係しています。

女性の冷え性

  • 筋肉量が少ない → 筋肉は熱を作り出す役割を担っていますが、女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、体が冷えやすくなります。
  • ホルモンバランスの影響 → 生理や妊娠、更年期などでホルモンの変動が起こりやすく、それが血流の乱れにつながることがあります。
  • 自律神経の乱れ → ストレスや生活習慣の乱れによって自律神経がうまく働かず、血管の収縮・拡張のバランスが崩れることで、冷えを感じやすくなります。

冷え性の原因は一つではなく、さまざまな要素が複雑に絡み合っているため、日々の習慣がとても重要になります。

氷入りの飲み物が冷えを悪化させる理由

寒い時期でも、コンビニや飲食店では氷入りのドリンクを提供されることが多く、特に夏場は「氷たっぷり」の冷たい飲み物を習慣的に飲む方も多いのではないでしょうか。

しかし、冷え性を抱えている方にとって、氷入りの飲み物は冷えを悪化させる原因となる可能性があります。

1. 内臓を冷やして血流が悪くなる

冷たい飲み物を飲むと、胃腸の温度が一気に下がります。

胃腸が冷えると血流が滞り、体の隅々まで十分に暖かい血液が行き渡りにくくなり、結果として手足の冷えにつながります。

2. 代謝や消化機能の低下

体温を一定に保つためにはエネルギー(熱)を作り出す必要がありますが、内臓が冷えるとその働きが鈍くなり、基礎代謝が低下しやすくなります。

基礎代謝が落ちると、体が自ら発熱する能力も下がり、慢性的な冷えに悩まされることになります。

3. 自律神経の乱れにつながる

急に冷たい飲み物を摂取すると、体温調節を司る自律神経が「体を冷やさなければいけない」と誤認し、さらに体温を下げる方向に働いてしまうことがあります。

その結果、血管が収縮して血流が悪くなり、冷えが悪化してしまいます。

冷え性を改善するための温活ポイント

冷えを改善するためには、「体を温める習慣」を意識することが大切です。

以下のポイントを取り入れて、冷えに強い体をつくりましょう。

1. 飲み物を常温または温かいものにする

冷たい飲み物を控え、なるべく常温や温かい飲み物を選ぶことが大切です。

特に朝起きたときや食事中に白湯やハーブティーを取り入れると、内臓を冷やさずにすみます。

2. 体を温める食材を積極的に摂る

生姜やにんにく、ネギ、根菜類(ごぼう・にんじん・大根)など、体を温める食材を食事に取り入れましょう。

スープや味噌汁などの温かい料理に加えると、体の内側からポカポカになります。

3. 適度な運動で筋肉をつける

筋肉量が増えると、熱を生み出しやすくなり、冷えにくい体質へと変わっていきます。

ウォーキングやスクワット、軽いストレッチなどを習慣にすると良いでしょう。

4. ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる

冷え性の方はシャワーだけで済ませず、38~40℃程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かる習慣をつけましょう。

寝る前に足湯をするのもおすすめです。

5. 衣類の工夫で体温を逃がさない

冷えやすい方は、腹巻きやレッグウォーマーを活用して、冷えやすい部分をしっかり温めましょう。

締め付けが強い下着や靴下は血流を妨げるため、ゆったりとしたものを選ぶのがポイントです。

まとめ

冷え性は、生活習慣を少しずつ見直すことで改善できる症状です。


特に、「氷入りの飲み物を控える」ことは簡単に取り組める冷え対策のひとつです。

寒さを感じやすい方や、手足の冷えでお困りの方は、ぜひ温かい飲み物を選ぶことから始めてみてください


温活はちょっとした習慣の積み重ねが大切です。冷えない体づくりを一緒に始めていきましょう!

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
日本喘息学会認定喘息専門医
日本内科学会認定内科医
日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー
日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士
日本温活協会認定温活士
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。