🧪第8回:アレルギーの種類とメカニズム

~IgE依存型アレルギーと仮性アレルギーの違いとは?~

こんにちは🌿
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です👨‍⚕️

「グミを食べたら喉がイガイガする…」
「肌にじんましんが出たけど、アレルギー検査は陰性だった⁉」

こんな経験はありませんか?🫢
今回は、アレルギーの2つの発症メカニズム腸内環境との意外なつながりについてご紹介します🧠🌱

①「アレルギー」とは何か?

アレルギーとは、本来無害な物質(アレルゲン)に対して、体が過剰反応してしまう状態のことです⚡
その反応の仕組みには大きく分けて2つのタイプがあります👇

💉②IgE依存型アレルギーとは

もっとも一般的な「典型的アレルギー反応」です📌
免疫グロブリンE(IgE)という抗体が関与しています。

⏱️特徴

  • 発症が早い(食後30分以内)
  • じんましん、呼吸困難、アナフィラキシーなど強い反応を伴うことが多い
  • 血液検査で特異的IgEが陽性になる

🎯例

  • 卵・牛乳・ピーナッツなどの食物アレルギー🥜
  • ダニ・花粉・ハウスダストなどの吸入系アレルギー🧹

🌀③仮性アレルギーとは?

「アレルギー症状は出るけれど、IgE抗体は関与していない」
そんな状態が仮性アレルギー(非IgE型アレルギー)です⚠️

🔍特徴

  • 発症が遅れることもある
  • 検査ではIgE陰性になる
  • ヒスタミンの過剰放出化学物質への反応が原因

🍬グミとの関係でよくある例

  • 合成着色料(タートラジンなど)による発疹・かゆみ
  • 保存料・香料による倦怠感や蕁麻疹
  • ヒスタミン過剰食(チーズ・魚介・発酵食品)との併用による反応

🌿④腸内環境とアレルギーの関係

最近注目されているのが、腸内フローラと免疫の関係です🦠

🧠「第二の脳」=腸

腸は全身免疫の約70%以上が集中する最大の免疫器官
腸内環境が乱れると、免疫の誤作動(過敏反応)が起こりやすくなります。

🍽️ポイント

  • 加工食品・お菓子の過剰摂取で腸が荒れる💥
  • 食物繊維・発酵食品・水分で腸を整える🌾
  • 腸を整えることがアレルギー予防にも直結!

✅チェックリスト:「仮性アレルギー」かもしれない症状

✅ 食後すぐではなく数時間後に体調不良になる
✅ 検査は陰性なのに症状が続く
✅ 化学調味料や加工食品に反応しやすい
✅ お通じが不安定、ストレスが多い
✅ 薬では改善しないが、食生活で改善する傾向がある

→ これらが複数当てはまる場合、腸内環境の見直し+食事改善がカギになるかもしれません🔑

📝まとめ

項目IgE型アレルギー仮性アレルギー
発症タイミング数分〜30分数時間後〜
原因物質食品・花粉など添加物・化学物質・ヒスタミン
検査結果IgE陽性IgE陰性
対応策抗アレルギー薬+除去食事・腸活・化学物質の回避

🍀最後に:グミはただの“お菓子”じゃない

グミは、アレルギーのメカニズムを知るためのヒントが詰まった現代食品です。
“体に合うかどうか”は、原材料だけでなく、自分の体質と腸の状態にも左右されます。

症状に悩む方は、グミやお菓子を見直すことが、健康改善の第一歩になるかもしれません💡

📢次回予告

👉【第9回:臨床医としての診断アプローチと指導】
どんな検査を行うべき?どんな問診がカギ?
実際に医師としてアレルギーと向き合う現場からリアルな話をお届けします🩺✨

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)