よもぎブーム到来?食べる・温める・整える、医師がやさしく解説

からだ整えラボ

よもぎブーム到来?
当院が大切にしてきた
“よもぎのある暮らし”

“ネクスト抹茶”として注目されはじめた、よもぎ。
でも実は、よもぎは新しい流行というより、日本の暮らしの中で長く親しまれてきた自然の恵みです。 当院の「からだ整えラボ」でも、以前からよもぎを「食べる・浸かる・飲む・温める」という視点で取り上げてきました。

最近、TBS NEWS DIGで、「よもぎ」が“ネクスト抹茶”として注目されているという話題が紹介されていました。 抹茶が世界的に人気となる中で、日本らしい香りと苦みを持つよもぎに、あらためて光が当たっているようです。

こうした流れを見ていると、当院の「からだ整えラボ」で大切にしてきた視点と、今の時代の関心が少し重なってきたようにも感じます。 よもぎは、ただのブームではなく、昔から私たちの暮らしに寄り添ってきた植物です。

当院でも、以前から「よもぎのある暮らし」を取り上げてきました

よもぎがニュースで取り上げられるようになったことを、私はとても興味深く感じています。

以前から大切にしてきた「暮らしの中で体を整える」という視点に、今の時代の流れが少し重なってきたのかもしれません。

当院の「からだ整えラボ」では、これまでもよもぎについて何度も取り上げてきました。

  • 庭で育てた生よもぎを使った、自家製よもぎ餅
  • よもぎのお浸し、よもぎ酒、よもぎ風呂を試した「よもぎデー」
  • 声のかすれに対して、よもぎ酒を薄めてうがいに使ってみる体験
  • よもぎをしぼり、白玉やおやつとして楽しむ工夫
  • 温活としてのよもぎ蒸し

よもぎを特別なものとして持ち上げすぎるのではなく、 日々の暮らしの中で、どのように心地よく取り入れられるのか を体験しながら考えてきました。

よもぎは「なつかしい」だけではない

よもぎというと、昔ながらの草餅を思い浮かべる方が多いと思います。

春になると、少し青くさいような、でもどこか落ち着くような、あの独特の香り。 子どものころに食べた草餅。おばあちゃんの家で出てきた和菓子。春の野原の記憶。

よもぎには、そういう「懐かしさ」があります。

でも、からだ整えラボ的に見ると、よもぎは単なる懐かしい食材ではありません。 昔から、食べる、飲む、浸かる、蒸す、温めるといった形で、暮らしの中に取り入れられてきました。

いわば、よもぎは 食材と薬草のあいだにある存在 なのだと思います。

よもぎの効能・効果として期待されること

よもぎは古くから、食養生や民間療法の中で親しまれてきた植物です。 からだ整えラボ的に見ると、よもぎの魅力は「ひとつの強い効果」ではなく、 香り・苦み・温かさ・季節感が重なって、心身を整える方向に働きかけること にあります。

温める よもぎ蒸しやよもぎ風呂では、体を外側からじんわり温め、冷えを感じやすい方のセルフケアとして取り入れやすい方法です。
めぐりを意識する 体が温まることで、こわばりや冷え感がゆるみ、全身のめぐりを意識しやすくなります。
香りでゆるむ よもぎ特有の青く深い香りは、忙しい頭を休め、リラックスのきっかけになります。
お腹・腸を意識する よもぎ餅やよもぎ茶のように、食として取り入れることで、季節の恵みを感じながら腸や食生活を見直すきっかけになります。
睡眠の準備 入浴や温活で体がゆるむと、夜の休息モードに入りやすくなる方もいます。
肌と季節のケア よもぎ風呂などは、肌に合う方にとっては心地よい季節のセルフケアになります。

大切な注意点:
ここでいう効能・効果は、医薬品として病気を治すという意味ではありません。 よもぎは、暮らしの中で体を整えるための自然素材です。 症状が続く場合や、咳、喘息、湿疹、じんましん、強い冷え、不眠、月経トラブルなどがある場合は、自己判断だけで済ませず、医療機関で相談することが大切です。

温活士である医師が感じる「よもぎ蒸し」の魅力

私は診療以外にも、予防医学、温活、腸内環境、睡眠、薬膳、女性の健康、メンタルケアなど、体を整えるための学びを続けています。

その中で、以前から大切にしている習慣のひとつが よもぎ蒸し です。

忙しい診療やセミナーのあと、ふと体の奥に疲れを感じることがあります。 そういうとき、ただ休むだけではなく、 体を温め、呼吸をゆるめ、心を静かに戻していく時間 が必要だと感じます。

よもぎ蒸しは、よもぎの香りに包まれながら、椅子に座って下半身から全身を温める温活です。 食べるよもぎとはまた違い、香り、蒸気、温かさをまとめて感じられるところに特徴があります。

からだ整えラボ的ポイント
よもぎ蒸しは、単に「汗をかく」ことが目的ではありません。 忙しさで浅くなった呼吸、冷えた体、緊張した自律神経を、温かさの中でゆっくり整えていく時間です。

黄土よもぎ蒸しは、温まり方の質が違う

よもぎ蒸しにも、いろいろな方法があります。 私が注目しているのは、無農薬よもぎと黄土椅子・黄土壺にこだわるタイプのよもぎ蒸しです。

黄土は、遠赤外線による温まり方が特徴とされ、 表面だけでなく、体の深いところからじんわり温まるような体感 があります。

  • 温まるスピード
  • 温まりの深さ
  • 温かさの持続
  • 施術後の軽さ
  • リラックス感

こうした体感があるため、よもぎ蒸しは単なる美容メニューというより、 体を整えるための温活習慣 として捉えるとよいと思います。

忙しい人ほど、体を温める習慣が必要です

外来で日々感じるのは、冷え、自律神経の乱れ、睡眠の質の低下、ストレス、ホルモンバランスの変化が、多くの不調の入口になっているということです。

体が冷えると、肩こり、疲労感、眠りの浅さ、胃腸の不調、気分の落ち込みなど、いろいろな形でサインが出ることがあります。

だからこそ、短い時間でも体をしっかり温める習慣は、忙しい人にこそ必要です。

  • 疲れが抜けにくい
  • 代謝が落ちた気がする
  • 冷えがつらい
  • 自律神経が乱れがち
  • ストレスや緊張感が強い
  • 眠りが浅い
  • 女性特有の体調変化が気になる

こうした方にとって、よもぎ蒸しやよもぎ風呂のような温活は、 自分の体を取り戻すための小さなリセット時間 になるかもしれません。

「自然のものだから安全」とは限りません

よもぎには、香り、苦み、温かさ、季節感があります。 からだを温める感じ。お腹が落ち着く感じ。気持ちが少し整う感じ。 そうした体感を覚える方もいるでしょう。

ただし、ここで大切なのは、 自然のものだから必ず安全、とは言い切れない ということです。

  • よもぎはキク科の植物です
  • キク科アレルギーのある方は注意が必要です
  • 皮膚が敏感な方は、よもぎ風呂やよもぎ蒸しが刺激になることがあります
  • 妊娠中・妊活中・婦人科疾患がある方は、事前に主治医へ相談した方が安心です
  • よもぎ酒は、飲みすぎればアルコールとして肝臓に負担をかけます
  • 体調不良時に無理に汗をかくことはおすすめしません

「よさそうだから毎日たくさん」ではなく、 少量を、体調を見ながら、ほどほどに。

これが、からだ整えラボとしての大切な考え方です。

からだ整えラボが大事にしていること

からだ整えラボで伝えたいのは、単に「これが健康にいいですよ」という話ではありません。

健康は、何か一つの食材や健康法にすがることではありません。

  • 自分の体の反応を観察すること
  • 季節に合わせること
  • やりすぎないこと
  • 合わないときはやめること
  • 医療が必要な症状は、きちんと医療につなげること

よもぎも同じです。

草餅として楽しむ。お茶として香りを味わう。お風呂で季節を感じる。 よもぎ蒸しで体を温める。たまに薬草の力を借りる。

そのくらいの距離感が、いちばん体にやさしいのではないかと思います。

“ネクスト抹茶”と言われる前から、暮らしの中にあったもの

今回、ニュースでよもぎが取り上げられたことは、とても面白い流れです。

でも、私たち日本人にとって、よもぎは急に現れた新しい食材ではありません。

昔から身近にあり、春になると足元に生え、草餅になり、お灸のもぐさになり、 暮らしの中で静かに体を支えてきた植物です。

それが今、若い世代にも、スイーツとして、ドリンクとして、温活として、再び注目されている。

これは単なるブームではなく、 日本の養生文化の再発見 なのかもしれません。

呼吸器内科・皮膚科としての視点

当院は、呼吸器内科・皮膚科のクリニックです。

咳、喘息、アレルギー、皮膚炎、湿疹、じんましんなど、 日々の診療では、医学的に必要な診断と治療を大切にしています。

一方で、体調というものは、薬だけで決まるわけではありません。

  • 食べるもの
  • 眠り方
  • 体の冷え
  • ストレス
  • 季節の変化
  • 皮膚の乾燥
  • 腸の状態
  • 日々の小さな習慣

そういうものが重なって、人の体調は作られていきます。

だからこそ、からだ整えラボでは、医学と暮らしのあいだにあるテーマを、 これからも発信していきたいと思います。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックは、これからも「暮らしの中の整え方」を大切にします

よもぎが注目されている今、あらためて感じることがあります。

よもぎは、流行として消費するものではなく、昔から暮らしの中で大切にされてきた自然の恵みです。

当院の「からだ整えラボ」では、こうした身近な養生の知恵を、医学的な視点とともに見つめ直していきたいと思っています。

合言葉はいつも同じです。

効くものほど、ほどほどに。
自然の力は、上手に借りる。
体の声を聞きながら、整える。

よもぎ餅も、よもぎ茶も、よもぎ風呂も、よもぎ蒸しも。 それぞれの良さを知りながら、やりすぎず、自分の体に合う距離感で取り入れる。

これからも、からだ整えラボらしく、季節の恵みと医学の視点をつなげながら、 皆さまの体を整えるヒントをお届けしていきます。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞