受験生をお持ちの親御さんへ大切なお知らせです
こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
秋も深まり、インフルエンザワクチンの季節がやってきました。
毎年、多くのお母様方から高校、大学受験生のワクチン接種についてご相談をいただきます。
「来年ぎりぎりまで効果を持続させたいので、できるだけ遅く接種したい」
「大切な時期なので、2回接種したほうが安心ではないか」
このようなお声をよく耳にします。
しかし、これまで多くの受験生を見てきた経験から申し上げますと、インフルエンザワクチンの接種時期や回数が受験の合否に直接影響を与えることはありません。
合格する方は、ワクチンのタイミングに関係なく合格しています。
お子様の努力や日頃の積み重ねが何よりも重要で、ワクチン接種はあくまで健康管理の一環としてとらえていただければと思います。
インフルエンザワクチンの効果と接種について
- 13歳以上は基本的に1回接種で十分です。2回接種は免疫力の弱い小児を対象としています。
- ワクチンの効果は接種後2週間ほどで現れ、約5ヶ月持続します。早めに接種しても、受験シーズンをカバーできます。
- 過度な心配はストレスとなり、かえって健康を損なう可能性があります。
ワクチンは予防効果や重症化を防ぐ目的でもあります。
しかし、インフルエンザはかかるときにはかかるものですし、逆にかからないときにはかかりません。
どれだけ予防しても、完全に防ぐことは難しい病気です。
そのため、ワクチンに加えて日頃の健康管理が大切です
また、親御さんの心配はお子様に伝わりやすいものです。
お子様に安心感を届けるために、穏やかで前向きな気持ちを持つことが大切です。
過度に心配することは、余裕のなさが表れてしまうこともあります。
10月初めに喜んでワクチンを打つ学生さんもいますが、私自身も同じタイミングで接種しています。
あまり遅くまで気にしすぎず、早めに打って安心していただければと思います。
大切なのは基本的な健康管理
ワクチンだけでなく、以下のような基本的な予防策も重要です。
- 手洗い・うがいの徹底
- バランスの良い食事
- 十分な睡眠と休養
- 適度な運動
また、受験生にとって精神的な安定も重要です。ご家族のサポートが、お子様の力になります。
最後に
インフルエンザの予防は大切ですが、接種時期について過度に心配する必要はありません。
ぜひ安心してご準備を進めてください。
何かご不明な点やご心配なことがございましたら、お気軽に当クリニックまでご相談ください。
皆様の健康とお子様のご成功を心よりお祈り申し上げます。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
山口裕礼