頭痛で悩む患者さんへ – 痛み止めだけに頼らない方法と歯との関連性

頭痛で悩む患者さんへ – 痛み止めだけに頼らない方法と歯との関連性
こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
日常的に頭痛に悩まされている方は多くいらっしゃいます。
当院でも頭痛を訴える患者さんは少なくなく、多くの方が痛み止めでその場をしのいでいる現状があります。
しかし、頭痛の背景にある原因や関連性を理解することで、症状の根本的な対処が可能になることもあります。
頭痛の種類と治療
頭痛にはいくつかの種類があり、それぞれ治療法が異なります。
一般的に見られるのは以下のようなものです。
- 緊張型頭痛:ストレスや筋肉の緊張によって起こることが多く、デスクワークや長時間の同じ姿勢などが原因です。肩や首のストレッチが効果的です。
- 片頭痛:ズキズキとした痛みを伴い、光や音に敏感になることがあります。カフェインの摂取や疲労、ホルモンバランスの変化が誘因となることが多いです。
- 群発頭痛:片側の目の周りに激しい痛みが現れ、周期的に起こるのが特徴です。
痛み止めは一時的に症状を抑えるのに有効ですが、過剰に使用すると頭痛を悪化させる「薬物乱用頭痛」を引き起こすこともあります。
歯と頭痛の関連性
頭痛の原因のひとつとして意外と見落とされがちなのが、歯の問題です。
歯や顎の不調が原因で起こる頭痛についても考慮することが大切です。以下はその関連性です。
- 噛み合わせの問題:噛み合わせが悪いと顎の筋肉に負担がかかり、首や頭部の筋肉の緊張を引き起こします。これが緊張型頭痛の原因となることがあります。
- 歯ぎしりや食いしばり:ストレスなどで無意識に歯を食いしばったり歯ぎしりをすると、顎の筋肉が疲労し、頭痛を引き起こすことがあります。
- 虫歯や歯周病:歯の病変が慢性化すると、感染や炎症が広がり、頭痛を誘発することもあります。
歯と頭痛の治療
歯科と連携することで、噛み合わせの矯正やマウスピースの使用、ストレス管理の指導などが治療法として有効です。
また、日常生活では以下の習慣を取り入れると良いでしょう。
- 定期的な歯科検診:歯の健康を保ち、虫歯や歯周病の早期発見・治療を心がけましょう。
- 正しい姿勢を保つ:特にパソコン作業をする際は、頭が前傾しないように注意してください。
- ストレッチと運動:首や肩の緊張をほぐす軽い運動を取り入れることで、頭痛の予防につながります。
頭痛に悩む方へ
頭痛は特に命に関わる病気ではないと考えがちですが、日常生活の質を大きく左右します。
症状が長引いたり、日常生活に支障をきたすような場合は、痛み止めだけで対処せず、医療機関を訪れることをお勧めします。
健康な毎日を過ごすために、自分の身体に耳を傾け、適切なサポートを続けていきましょう。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼
投稿者プロフィール

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資格:医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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