クリニックだより

なりたい自分がわからない人へ 年代別アドバイス

なりたい自分がわからない人へ ~年代別アドバイス~

こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

「なりたい自分になることが大切」と聞いても、「そもそも、なりたい自分がわからない」という方も多いのではないでしょうか。

そんな方に向けて、今回は年代別に自分を見つめるヒントをお伝えします。

10代~20代前半:興味を広げる時期

この年代は、自分が何に興味を持っているのかを探る時期です。

なりたい自分が具体的に見えなくても問題ありません。

大切なのは、いろいろなことにチャレンジし、自分が心から楽しいと感じるものを見つけることです。

  • 好きな本や映画、スポーツを通じて、自分の興味の方向性を探る。
  • ボランティアやアルバイトで新しい経験をする。
  • 「これが好き」と胸を張って言えるものを少しずつ増やしていく。

20代後半~30代:目標を具体化する時期

社会に出てさまざまな経験を積む中で、自分の得意なことや苦手なことが見えてくる時期です。

この段階では、自分の強みを意識して目標を設定してみましょう。

目標が大きすぎる場合は、短期的な目標を立てて、ステップを踏んでいくのがポイントです。

  • 「得意なこと」「好きなこと」「周りから評価されること」の交わる部分を見つける。
  • 1年後の自分、5年後の自分を想像してみる。
  • キャリアだけでなく、趣味やライフスタイルの目標も考えてみる。

40代~50代:価値観を深める時期

この年代は、これまでの経験を振り返り、自分にとって本当に大切なものは何かを考える時期です。

過去にやりたかったけれど挑戦できなかったことや、今の生活の中で「もっとこうしたい」と思うことを見つめ直してみましょう。

  • 過去の経験や成果を振り返り、「自分らしさ」を見つける。
  • 「これをしている時が一番楽しい」と感じることに時間を使う。
  • 家族やコミュニティとのつながりを見直し、新たな目標を設定する。

60代以上:充実感を大切にする時期

60代以上は、これまでの人生の経験を活かし、自分らしく充実した生活を送ることに目を向けましょう。

「なりたい自分」を目指すよりも、「今の自分をどう楽しむか」を考えることが重要です。

  • 趣味や学び直しで、人生をより豊かにする。
  • 地域活動やボランティアで、社会とのつながりを深める。
  • 健康を意識した生活習慣を楽しむ。

『論語』の教えを人生の指針に

『論語』には、

吾十有五にして学に志す。

三十にして立つ。

四十にして惑わず。

五十にして天命を知る。

六十にして耳順(したが)う。

七十にして心の欲する所に従えども矩(のり)を踰(こ)えず。

という教えがあります。

この教えは、人生の各段階でそれぞれの役割や目標があり、その時期に応じた成長があることを教えてくれます。

青年期には学び、壮年期には自分を確立し、老年期には自由な心で人生を楽しむ。

『論語』の言葉は、なりたい自分がわからないと感じるときにも、自分の成長や目標を見つめ直すヒントになります。

まとめ

「なりたい自分」がわからなくても、年代ごとに違うアプローチで自分を見つけることができます。

焦らず、少しずつ自分の好きなことや大切なことを見つめ直してみてください。それが、人生をより豊かにする第一歩です。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
山口裕礼


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。