腸内細菌とアレルギーの関係

腸内細菌とアレルギーの関係

皆さま、こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

花粉症やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど、アレルギー症状でお困りの患者さまは少なくありません。

最近の研究では、腸内細菌がアレルギーの発症や症状の重さに深く関わっていることが分かってきました。

今回は「腸内細菌とアレルギーの関係」についてお話しし、腸内環境を整えるヒントをお伝えします。

腸内細菌が免疫に与える影響

腸内には、約100兆個もの細菌が存在しており、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」という3つのグループに分かれます。

これらのバランスが整っている状態が「腸内フローラ」と呼ばれ、免疫機能を正常に保つ重要な役割を果たしています。

腸内フローラが乱れると、免疫の過剰反応が起こりやすくなり、アレルギー症状が悪化する可能性があります。

逆に、腸内細菌のバランスを整えることで、アレルギーの予防や症状の軽減につながることが期待されています。

💬「腸内細菌のバランスは、アレルギーの発症や症状の強さを左右する鍵となります。

腸を整えることは、アレルギー対策としてとても有効です。」

腸内環境を整えるポイント

腸内環境を整えるためには、次のような工夫が有効です:

  • 善玉菌を増やす発酵食品(ヨーグルト、納豆、味噌など)を毎日の食事に取り入れる
  • 善玉菌のエサとなる食物繊維を多く含む野菜や果物を摂取する
  • 腸を刺激する適度な運動やストレッチを行う
  • 十分な睡眠を確保し、ストレスを軽減する

これらを生活に取り入れることで、腸内フローラのバランスが整い、アレルギー症状の軽減が期待できます。

患者さまへのメッセージ

腸内環境を整えることは、アレルギーだけでなく、全身の健康を支える重要な取り組みです。

当院では、アレルギー症状にお悩みの患者さまに、腸活を取り入れたアプローチをご提案しています。

無理なく実践できる方法を一緒に考えていきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

最後に

腸内細菌とアレルギーの関係は、これからも研究が進む分野ですが、腸活を通じて健康をサポートする可能性は十分にあります。

患者さま一人ひとりに寄り添い、安心して取り組める健康法をご提案してまいります。

腸活やアレルギーについて気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。