インフルエンザ流行と治療薬の供給不足について

インフルエンザ流行と治療薬の供給不足について

こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

現在、インフルエンザの流行が拡大しており、治療薬の一部である「タミフル」のジェネリック医薬品が品薄になっているというニュースが報じられています。

この状況を受け、不安を感じている方も多いかもしれません。

インフルエンザは薬がなくても治る病気です

まず、大切なことをお伝えします。

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インフルエンザは基本的に薬がなくても自然に治る病気

体力のある方や基礎疾患のない方であれば、十分な休息と水分補給をしながら経過を観察することで回復する場合がほとんどです。

インフルエンザ治療薬の役割

治療薬は、インフルエンザの症状を早く和らげたり、重症化のリスクを下げたりするためのサポートとして使われます。

しかし、すべての人に必ず必要なわけではありません。

特に以下のようなリスクのある方に優先されます。

優先すべき人

  • 高齢者
  • 乳幼児
  • 妊娠中の方
  • 持病がある方(喘息や糖尿病など)

薬不足が心配な方へ

今回の供給不足は「タミフル」の一部ジェネリック医薬品に限ったもので、治療薬全体が不足しているわけではありません。

他にも以下の治療薬がありますのでご安心ください。

  • イナビル
  • ゾフルーザ

薬剤師や医師が状況に応じた代替薬をご提案しますので、焦らずご相談ください。

また、インフルエンザ治療薬は発症してから48時間以内に使うことが効果的とされていますが、それ以降に症状が軽減していれば薬を使わずに回復することも十分可能です。

今、できる予防策

インフルエンザの流行が続く中、まず予防が重要です。以下のことを心がけましょう。

大事な予防

  • 手洗い・うがいを徹底する
  • マスクを着用し、感染リスクを減らす
  • 人混みを避け、十分な休息を取る
  • 体調が悪い時は無理をせず早めに医療機関へ相談する

まとめ

インフルエンザの薬不足というニュースは、不安を感じる方も多いかと思います。しかし、インフルエンザそのものは薬がなくても治ることが多い病気であり、治療薬が必要な場合にも代替薬の選択肢があります。

不安な気持ちを抱えたままにせず、医師に相談しながら落ち着いて対処していきましょう

皆さまが安心して冬を過ごせるよう、当院でも引き続きサポートしてまいります。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。