🌬️「閉経後に増える“後発性喘息”とは?」

👉 非アトピー型・好酸球性炎症・中高年女性の発症特性

👩‍🦳「大人になってから喘息に…?私が⁉」

「今までアレルギーなんてなかったのに…」
「風邪の後から咳が止まらなくなって、ついに吸入薬を始めた」

こうしたご相談、50代以降の女性から実はとても多く寄せられます。
これこそが、医学的に言うところの👇

🧬「後発性喘息(Late-onset Asthma)」です。

特に、閉経を迎えた女性に多いというのが近年の研究で明らかになってきました。

📊 閉経後に喘息が増える理由

更年期を迎えると、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)が大きく変化し、
👉 気道のバリア機能や免疫のバランスが変わることが知られています。

その結果:

  • 好酸球(こうさんきゅう)という炎症細胞が増えやすくなり
  • 咳・息切れ・ゼーゼー音が出現
  • しかもアレルギー検査では何も出ない

という、「非アトピー型喘息」として現れることがあるのです🧠🔥

🔬【専門用語解説】非アトピー型・好酸球性喘息って?

🧪 非アトピー型喘息とは?

  • ダニや花粉などのアレルゲンに反応しない
  • IgE(アレルギーの抗体)が高くない
  • でも、気道に慢性的な炎症が起きている

🧪 好酸球性炎症とは?

  • 好酸球という“炎症を引き起こす白血球”が増えることで、
  • 気道がむくみやすく、過敏になる状態
  • 吸入ステロイドがよく効くタイプですが、
     場合によっては追加治療(LAMAや生物学的製剤)が必要になることも

🧓 中高年女性に多い理由とは?

なぜこのタイプが中高年の女性に多いのか――
それにはいくつかの要因が絡んでいます👇

📌 1. ホルモンバランスの変化

閉経後はエストロゲンが減少し、
👉 気道の保護作用が低下することで炎症に弱くなります。

📌 2. 自律神経の不安定さ

更年期は交感・副交感神経のバランスが乱れ、
👉 呼吸や気道のコントロールが難しくなる人も。

📌 3. 咳を我慢しがち&受診が遅れる

「更年期だから仕方ない」と思い込み、
👉 気づいたときには慢性化してしまっていることも少なくありません😢

🩺 治療のポイント|「年齢のせい」と決めつけないで!

✅ 有効な治療法は?

  • 吸入ステロイド(ICS)+LABA:まずは基本治療
  • LAMAの追加で夜間の息苦しさや咳を軽減
  • 好酸球が多い場合は、生物学的製剤(抗IL-5抗体など)も検討

治療は“その人の喘息のタイプ”に合わせてカスタマイズが大切です🎯

🏥 やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでできること

当院では:

✅ 中高年女性に特化した呼吸チェック
✅ 吸入薬の使い方サポート
✅ 必要に応じた好酸球検査・呼吸機能検査
✅ 自律神経やホルモンとの関係をふまえた“第二診察室”での生活指導

を行い、閉経後の呼吸の不調にもしっかり対応しています🫁✨

🌸まとめ|「更年期=咳が出る」は誤解です!

  • 閉経後でも、喘息は新たに発症することがある
  • 非アトピー型・好酸球性炎症が背景にある場合も
  • 年齢やホルモンに合わせた“今の自分に合った治療”が大切

「ただの年齢のせいだと思っていたけど、実は喘息だった」
そんなケースも少なくありません。

気になる咳や息苦しさがあれば、早めにご相談くださいね😊

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)