🌙呼吸と眠り｜女性の浅い睡眠と咳の意外な関係

2025年6月17日 2025年6月17日院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

👉 副交感神経・睡眠時喘息・漢方・メラトニンの視点から

😴「夜中の咳」で眠れない…それ、体からのサインかも？

夜になると、ゴホゴホ咳が出て眠れない…
そんな経験ありませんか？

特に女性は更年期や自律神経の乱れで、眠りが浅くなりやすい傾向にあります。
その浅い眠りと「咳」が、実は意外なつながりを持っているのです。

🧠副交感神経と“夜の咳”の関係

夜間、私たちの体はリラックスモード（副交感神経優位）に切り替わります。
これは自然な生体リズムですが、喘息やアレルギー体質の方にとっては注意が必要⚠️

🌙副交感神経が優位になると👇

気道が収縮しやすくなる
粘液（痰）が増えやすくなる
咳反射が強まる

つまり、眠るほどに咳が出やすくなる人がいるということ。
これが「夜間喘息（睡眠時喘息）」や「就寝後の咳」の正体なのです。

💊眠りと咳、どちらを優先すべき？

「眠れないから咳が出るのか」
「咳が出るから眠れないのか」
――この疑問に、私たち医師が注目しているのが**“脳とホルモンの関係”**です🧬

睡眠ホルモン「メラトニン」は、眠気を誘うだけでなく、抗炎症作用も持っています。
しかし、ストレスやスマホの光、ホルモンバランスの乱れなどで、メラトニンが減少していると👇

睡眠が浅くなる
副交感神経が過剰に反応
咳が出やすくなる

まさに「眠りと咳の負のスパイラル」が起こってしまうのです💤💥

🌿漢方の力で“めぐり”と“眠り”を整える

西洋薬が効きづらい方や、副作用が心配な方におすすめなのが漢方。

✅代表的な処方👇

麦門冬湯（ばくもんどうとう）：乾いた咳と睡眠の乱れに
柴胡加竜骨牡蛎湯（さいこかりゅうこつぼれいとう）：ストレス・不眠・咳のある方に
加味逍遥散（かみしょうようさん）：更年期の不眠・イライラ・咳に

漢方は、「心」と「体」のバランスを整える治療として、女性の不眠や咳にやさしく働きます🌸

🌛今日からできるセルフケアTips💡

1️⃣ 寝る2時間前にはスマホをOFF📵
👉 ブルーライトがメラトニン分泌を妨げます

2️⃣ 夕食は軽めに・温かく🍲
👉 胃腸が活発だと眠りが浅くなります

3️⃣ 寝室は加湿＋空気清浄🌫️
👉 乾燥・ハウスダスト・PM2.5が咳を誘発します

4️⃣ 寝る前に“あたため”習慣🛁
👉 38〜40℃のお風呂で副交感神経を自然にON

🏥咳と眠り、どちらも“診る”ことが大切です

咳が出て眠れないと、体力も心も削られていきます。
「呼吸器内科」では咳の原因の診断とともに、
睡眠の質や体質に合わせた治療の提案も行っています。

「なんとなく体調が悪い…」
「夜になるといつも咳が出る…」

そんなときは、咳も眠りもまとめてご相談ください😊
あなたの“本当の回復”は、きっとそこから始まります。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック

院長　山口裕礼（やまぐちひろみち）

📌ブログである第二診察室では「睡眠と呼吸の関係」についてのアドバイスも行っています。

投稿者プロフィール

院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

資格：
＜医学・医療＞医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
＜予防医学・代替医療・環境＞
環境省環境人材認定事業日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
＜文化・生活＞
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®（バラ資格）