📚「本は私に人生の道を示してくれた」

2025年10月21日 2025年10月21日院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

―― ハドリアヌス帝の言葉から考える、“読む”という生き方 🪶

今朝の新聞を開くと、紙面いっぱいに広がる、まるで“知の大海”のような光景。
果てしなく積み上げられた本の山の中に、ひとり静かに立つ人物。
そして、その下に小さく刻まれた言葉。

Books showed me the way of life.
本は私に人生の道を示してくれた
― Emperor Hadrian（ハドリアヌス帝）

🏛️「読む」とは、誰かの人生を一度“歩く”こと

ハドリアヌス帝は、2世紀ローマの皇帝。
剣で国を治めた人ではなく、知と美で人を導いた人でした。
彼にとって本とは、ただの情報ではなく、
人の魂を覗きこむ「窓」だったのだと思います。

私たちは本を読むとき、
実は他人の人生を一度“借りて歩く”体験をしています。
だからこそ、本を読むという行為は、
自分の人生を広げる最も静かな冒険なのです。🌍📖

🌿 本は「地図」ではなく「灯り」

多くの人は、「本に答えが書いてある」と思っています。
でも本当は違います。
本は地図ではなく、暗闇の中で進むための灯りのようなもの。🕯️

私たちは本を読んでも、すぐに答えを得られるわけではない。
しかし、心のどこかに“ほんの小さな光”がともる。
その光が、人生の分岐点で「どちらへ進むか」をそっと教えてくれるのです。

🌊 本とともに、流れに身をまかせる勇気を

人生は、いつも思い通りにはいかない。
ときに嵐がきて、道が見えなくなる。
そんな時、本の言葉が“静かな声”で語りかけてきます。

「焦らなくていい。立ち止まっていい。」
「進むことより、見つめることが大切な日もある。」

本の中の言葉は、誰かが苦しみ、悩み、
それでも前に進もうとした“痕跡”の結晶です。
その言葉を読むことで、
私たちは“自分の苦しみを俯瞰する”力を得るのです。💫

🕰️ 人生の速度をゆるめるために読む

速読や要約がもてはやされる時代ですが、
読書の本質は「遅さ」にあります。
ページをゆっくりめくることは、
心の速度を“人間らしいリズム”に戻すこと。

ハドリアヌス帝が言う「道」とは、
速く進む道ではなく、味わいながら歩く道のことなのかもしれません。🚶‍♂️🍃

💭 「読書」は、他人の思考に寄り添う“共感の修行”

本を読むとは、誰かの考え方に耳を傾けること。
それは同時に、自分の中の偏見や急ぎを整える時間です。

ときに難解な哲学書でも、
心を静めて向き合えば、
ページの奥に「人の温度」を感じます。
その瞬間、世界は少しだけ優しく見える。🌏

✨ 最後に — “道”は、外ではなく内にある

ハドリアヌス帝の言葉の核心は、
「本が私を導いた」というよりも、
「本を通して、自分の中にある道を見つけた」という意味かもしれません。

読書とは、他人の思考を借りながら、
自分の心の森に分け入り、
道なき道を見つける作業。🌲🪶

人生に迷ったとき、
本棚の前で立ち止まってください。
その瞬間、ページの向こうから、
あなた自身の声が、そっと聞こえてくるはずです。

📖 今日の一行

「本は人生を教えてくれるのではない。
本は、あなた自身が“どんな人生を生きたいか”を問いかけてくる。」

🌿 からだ整えラボ哲学シリーズ
“生きること”を整える時間。
呼吸・食・運動、そして——読書。

投稿者プロフィール

院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

からだ整えラボ
資格：
＜医学・医療＞医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
＜予防医学・代替医療・環境＞
環境省環境人材認定事業日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
＜文化・生活＞
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®（バラ資格）