10年に一度といわれる寒波です
普通なら咳が出ないような、冷たい空気で咳が出るのがぜんそく(喘息)の特徴です。
なぜ、ちょっとした刺激で咳が出るか・・・
ぜんそく(喘息)患者さんでは、空気の通り道(気管)の表面が敏感になっているからです。
例えば
・手荒れをしていると、熱いものや冷たいものに対して敏感になります。
・肌の日焼けや軽いやけどをすると、お風呂に入った時に肌が敏感になり、いつもより熱く感じると思います。
ぜんそく(喘息)の患者さんでは空気の通り道(気管)の表面が荒れている、日焼けをしているイメージです
そのため、普通なら咳き込まない、ちょっとした刺激で咳が出るのです。
例えば、マスクをした方が咳き込みにくいのは、刺激が軽減されるからです。
治療のイメージは、空気の通り道(気管)の表面の荒れや、日焼けを直す感じです
当院はアレルギーの専門性を生かし、多くのアレルギー疾患の患者様を拝見しています。
・ぜんそく
・アレルギー性鼻炎
・アトピー性皮膚炎
・花粉症
診断と治療は当然のこと、原因と予防も常に考えています。
「なぜアレルギー体質になったのか?」
これは常に考えなくてはなりません。
原因は様々ありますが、ひとつの原因としては家の環境があります。
経済的事情や知識、環境によって様々な住宅環境が日本の事情です。
・凍えるような寒い家
・雨漏りをする家
・風が常に通り抜ける家
・寒くても暖房をつけられない経済事情
・壁に普通にカビがある家
日本の家は、1つ屋根の下で寒い部屋と暖かい部屋、暑い場所と涼しい場所が混在し、それを誰も疑うことなく過ごしています。
断熱・機密性能が低い家で暮らすと冬の寒さで風邪を引きやすくなり、最悪の場合はヒートショックを招きます。
その中でも、まず必要なのは圧倒的な断熱・気密性能です。
断熱・気密性能といっても住宅メーカーによって差があります。
それらの指標は数値で分かりますので、施主がきちんと調べなければなりません。
次に、なぜ住宅の高気密高断熱化が健康について必要かについて考えてみます。
メリットは2つ。
一つ目に、ヒートショックの予防になること。
二つ目に、アレルギーの予防になることです。
ヒートショックとは急激な温度差で脳梗塞や心筋梗塞を起こすことです。
気密性が低く、断熱性能が低い住宅では温めた熱がどんどん逃げていきます。
そのため家全体を暖房しようとすると非常に高い暖房費がかかります。
そのため日本の暖房は「間欠暖房・部分暖房」が多いといえます。
必要な時に必要な部屋だけ暖めるという、一見すると効率が良い暖房に思えますが、これは命の危険性をはらんでいます。
それがヒートショックです。
高気密高断熱の住宅になると、熱を外に逃がさないので、家全体を効率よく暖めることができます。
寒い冬でも脱衣所と浴室、廊下、居室の温度差が小さいのです。
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
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