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月経前症候群(PMS): 原因と対策

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必要に応じて薬物療法や心理療法を試みることも重要

女性が抱える問題、月経前症候群(PMS)についてお話ししたいと思います。

外来でもこの問題に悩む患者さんをしばしば見かけます。

そのため、生理前に体調を崩して困っている方々に向けて、PMSの理由、原因、その他の知識、そしてどのように対処すればよいのかについて説明しましょう。

PMSとは何ですか?

月経前症候群(PMS)は、月経周期に関連する一連の身体的、感情的症状を指します。

これらの症状は、月経の開始前に最も厳しくなり、月経開始とともに軽減または消失する傾向があります。

PMSの主な症状は何ですか?

PMSの症状は個々の女性により異なりますが、一般的な症状としては以下のようなものがあります

身体的な症状: 頭痛、腹痛、乳房の張り、腹部膨満感、食欲変動、疲労感

精神的な症状:
イライラ、気分の落ち込み、焦燥感、泣きやすさ、集中力低下。

PMSの原因は何ですか?

PMSの正確な原因はまだはっきりしていません。

しかし、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の変動が、脳内のセロトニンという神経伝達物質に影響を与える可能性があり、これがPMSの症状を引き起こすと考えられています。

PMSの対策は?

生理前の体調を管理するためには、以下のようなライフスタイルの改善が有効です:

ヘルシーな食事:食事はバランスを保ち、高糖質や高脂肪の食品は控えましょう。

カフェインやアルコールの摂取も適度に。

定期的な運動:週に数回の有酸素運動を行うと、PMSの症状を和らげることができます。

十分な睡眠:質の良い睡眠は、全般的な健康状態を改善し、ストレスを軽減し、PMSの症状を軽減するのに役立ちます。

重度のPMSの場合、医療専門家と相談し、必要に応じて薬物療法や心理療法を試みることも重要です。

さいごに

月経前の体調の変化に悩むすべての方々に、この情報が少しでもお役に立てばと思います。

ご自身の体調を最優先に考え、必要であれば専門家の意見を求めてください。

あなたは一人ではありません、支援を受けることが可能です。

今日は以上です。次回も健康に関する情報を共有しますので、どうぞお楽しみに。

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投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。