春ノ木神明社の夏の盆踊り
本日、春ノ木神明社で待ちに待った夏の盆踊りが行われました。
新型コロナウイルスの影響で中止されていたため、実に5年ぶりの開催です。
この特別な日には、多くの地域住民が参加し、笑顔と共に楽しいひとときを過ごしました。
当院も地域の一員として、このイベントに可能な限り協力しました。
盆踊りを通じて地域の皆様と交流し、少しでも貢献できることを誇りに思います。
盆踊りの意味
まず、盆踊りの由来や起源についてご紹介します。
盆踊りは、お盆の時期にお迎えしたご先祖様の霊をもてなし、一緒に過ごして送り出す行事です。
夏のイベントの1つではありますが、ただの踊りではなく神聖な行事と言えます。
盆踊りの由来は、仏教の「念仏踊り」にあるとされています。
この念仏踊りは、自分自身で念仏を唱えながら踊るもので、後に踊る人と念仏を唱える人が分かれた「踊り念仏」に発展しました。
これらの民俗芸能がお盆と結びつき、現代の盆踊りになりました。
お盆にちなみ8月15日に踊って、16日にご先祖様の霊を送り出すという流れです。
室町時代から始まったものであり、およそ500年の歴史を持つ厳かな行事の1つです。
盆踊りはご先祖様のおもてなしをするという意味合いのほかに、地域の人々との交流という要素もあわせ持っています。
お盆の時期に帰省した人々が盆踊りで旧友と再会し、近所の人々と楽しく会話して踊ることで仲を深めることができます。
また、江戸時代からは、男女の出会いの場としての機能も果たしてきました。
満月の晩に行われることが多いため、照明がなくても明るく照らされ、気持ちが高揚しやすい状況だったと思われます。
春ノ木神明社について
春ノ木神明社は、室町時代の元亀元年(1570年)頃に創建されました。
伊勢講の先人が祠を造営し、伊勢神宮から持ち帰った神符を納め祀ったのが始まりです。
この地がわずか二十世帯ほどであった頃から地域の鎮守として尊崇され続けてきました。
昭和23年の相模鉄道希望ヶ丘駅開設や昭和30年代の宅地開発に伴い、急激に人口が増加し、それに伴い氏子崇敬者の参拝も年毎に増加しました。
昭和43年には社殿の改築が行われ、現在では地域内外から多くの参詣者を迎えています。
御祭神
春ノ木神明社の御祭神は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)、天照大神(あまてらすおおみかみ)の三柱です。
- 伊弉諾尊・伊弉冉尊: 日本国土を生み出し、天照大神を含む神々を生み出した神様で、健康長寿・交通安全・縁結び・厄除けの神様として信仰を集めています。
- 天照大神: 皇室の御祖先の神であり、日本国民の大御祖神として尊崇されています。国土安泰・五穀豊穣・開運招福・学業成就・子孫繁栄の神様です。
神社の特色
春ノ木神明社は海抜92mの高台に位置し、相模鉄道沿線で最も高所に祀られています。
東には横浜の海、南には鎌倉から江ノ島、西には丹沢山塊と霊峰富士、北には秩父連山を一望できます。
境内には御神木となっているタブノキがあり、訪れる人々に神聖な雰囲気を与えています。
このようにして、地域の伝統行事である夏の盆踊りが再び開催され、地域の絆が深まりました。
当院もこれからも地域貢献に努めてまいります。