完璧を求めすぎないでください

完璧を求めすぎないでください
こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
日々、たくさんの患者さんを診ている中で、「完璧な体調」を求める方がいらっしゃいます。
咳も痰も息切れも頭痛も肩こりも、さらには疲れや体の重苦しさまで、一切の症状がない状態を目指している方です。
もちろん、体調が良いに越したことはありません。
ただ、そもそも私たちは「人間」です。
どれだけ健康でも、時には何かしらの症状を感じることがあるのが自然なのです。
それは、完全に避けられるものではありませんし、特に病的でなければ治療を必要としないことも多いのです。
症状を「病気」と捉えすぎない
例えば、ストレスが溜まったときに頭痛や肩こりを感じたり、疲労が溜まると体が重く感じたりすることはありませんか?
これらは「自律神経」が関わっていることが多く、一時的なものであれば体の正常な反応ともいえます。
こうした症状があると、「何か悪い病気ではないか」と不安に感じるかもしれません。
でも、それが持続せず、日常生活に大きな支障をきたしていないのであれば、無理に治療する必要はない場合がほとんどです。
「様子を見る」という選択も立派な対応です。
医療は「すべてを治す」ためのものではない
現代医療の目的は、患者さんが快適な生活を送れるようサポートすることにあります。
しかし、「快適」の意味は人それぞれ。完璧を追い求めてしまうと、逆に気持ちが追い込まれてしまうこともあります。
少しの症状を「気のせいかも」と受け流せる柔軟さを持つことも、健康でいるためのコツです。
そして、何か気になることがあれば、まずは相談してください。一緒に、症状が治療を要するものかどうか見極めていきましょう。
最後に
私たち医療者は、皆さんの健康をサポートするパートナーです。
必要以上に不安にならず、 適度に体と心を労わることを心がけてください。
そして、何よりも「完璧」を求めすぎず、 日々の生活を大切にしていきましょう。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼
投稿者プロフィール

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資格:医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)