クリニックだより

調子が良い日も悪い日もある理由

調子が良い日も悪い日もある理由:自然のリズムを知る

こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

今回は、「調子が良いときと悪いときがあるのはなぜ?」というテーマでお話しします。

この変化には、自然のリズムが大きく関わっています。

体調や気分の波は誰にでもあり、それは決して特別なことではありません。

調子に波があるのは自然なこと

私たちの体調や気分は、まるで波のように上下を繰り返します。

この波は一見すると厄介に感じるかもしれませんが、実は自然なことです。

例えば、呼吸器疾患をお持ちの方であれば、季節の変わり目や気圧の変化、感染症の流行などによって調子が良いときと悪いときがあるかもしれません。

同じように、皮膚の症状もストレスや環境の影響で悪化したり落ち着いたりすることがあります。

これらの変化は、自然界を見てみるとよくわかります。

太陽が昇ったり沈んだり、季節が春から夏、秋、冬へと移り変わるように、私たちの体もリズムの中で生きています。

だからこそ、調子が良い日もあれば悪い日もあるのです。

体調や気分の波が起こる仕組み

  • 体内リズムの影響: 私たちの体には、1日のサイクル(概日リズム)や月単位のリズムが存在します。このリズムによって、エネルギーが満ちる日もあれば、疲れを感じる日も生まれます。
  • 呼吸器の状態の波: 例えば、喘息の方であれば、気温差や花粉、ストレスによって症状が悪化することがあります。一方、適切な管理ができているときには、驚くほど調子が良い日が続くこともあります。
  • 皮膚の状態の波: 乾燥や紫外線、ストレスなどが原因で肌荒れが悪化することがありますが、適切なケアをすることで落ち着く場合もあります。皮膚も体調の一部として波があるのです。
  • 自律神経の働き: 体内のバランスを整える自律神経には、活動的になる「交感神経」とリラックスする「副交感神経」があります。この2つが交互に働くことで、体調や気分に波が生じます。
  • 外的要因の影響: 天候や気温、日照時間の変化も体調や気分に影響を与えます。雨の日や寒い日には、調子が悪く感じることがあるのもそのためです。

波を受け入れることの大切さ

調子が良い日もあれば悪い日もあることを理解すると、悪い日を過度に気にしすぎずに済みます。

悪い日があるからこそ、良い日がよりありがたく感じられるのです。

例えば、呼吸器の調子が悪い日には、吸入薬の使用をしっかり行い、休息を優先することで症状が改善することがあります。

皮膚の調子が悪い日には、保湿やスキンケアに力を入れることで、状態が安定することもあります。

大切なのは、無理にすべてを良くしようとするのではなく、その日の体の状態を受け入れることです。

自然のリズムに合わせた生活の工夫

  • 規則正しい生活を心がける: 毎日同じ時間に起きて、食事を摂り、適度に運動することで体内リズムが整いやすくなります。
  • 朝日を浴びる: 朝日を浴びることで、体内時計がリセットされ、自律神経の働きが整います。
  • 呼吸器や皮膚のケアを日常的に行う: 吸入薬や保湿剤など、症状に合わせたセルフケアを継続することで波を穏やかにできます。
  • 休むことを大切にする: 調子が悪い日は、無理をせず体を休めることを優先しましょう。休息は次の良い日を作るための大切な時間です。
  • 自然と触れ合う: 散歩や森林浴をすると、心身ともにリフレッシュしやすくなります。

まとめ

私たちの体調や気分の波は、自然のリズムの一部です。

呼吸器や皮膚の調子も同様に波があり、それは決して異常なことではありません。

良い日も悪い日も含めて、体の声に耳を傾けることが大切です。

もし体調の波について不安や疑問がある場合は、ぜひやまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックにご相談ください。

一人ひとりのリズムに合わせたサポートを提供したいと思っています。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。