梅雨時期の“カビ喘息”にご用心!

あなたの部屋、大丈夫ですか?


みなさん、こんにちは
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です
6月といえば…梅雨入りの季節
気温も湿度も上がり、不快な日が続きますね
でも実はこの時期、「咳が長引く」「息苦しい」「夜だけ発作が出る」など、“梅雨喘息”とも呼ばれる症状が増えてくるのです
その原因のひとつが――
「カビ」や「ダニ」が引き起こすアレルギー性喘息!
こんな症状ありませんか?
- 朝、のどがイガイガする
- 夜中や明け方に咳が止まらない
- 喘息が悪化した気がする
- 吸入薬が効きにくい感じがする
それ、もしかして 「カビ」や「ダニ」のアレルゲン」が原因かも…!?
梅雨は「カビ・ダニの繁殖期」!
ジメジメしたこの季節、
カビやダニは繁殖し放題
特に呼吸器に影響を与えやすいのが、
“カビ(真菌)”の胞子
→ 空気中をただよい、吸い込むことでアレルギー反応を起こす
→ 発作の引き金に
“チリダニ”の死骸やフン
→ 寝具やカーペット、ぬいぐるみに潜んでいます
今すぐできる「おうち対策」4選!
① 部屋の湿度は【50%以下】をキープ
除湿器やエアコンのドライモードを活用!
結露の多い窓まわり、浴室、キッチンは小まめに拭き掃除
② 寝具をこまめに洗濯&乾燥
特に布団・枕・シーツは週1回が理想
布団乾燥機や天日干しで湿気を飛ばしましょう
③ 空気清浄機をON!
HEPAフィルター付きのタイプが◎
エアコンのフィルター掃除も忘れずに!
④ 観葉植物はほどほどに
見た目は癒しでも、土壌カビの原因に
水やりの頻度にも注意!
当院からのひとこと
6月の喘息は、「気象」と「環境アレルゲン」のWの落とし穴があります。
薬を使っていても咳が止まらない…そんなときは、
室内環境の見直しが突破口になるかもしれません
「薬だけでは解決しないこともある」
「暮らしの見直しも、立派な治療のひとつ」
当院では、医学的な視点と生活の知恵を組み合わせて、
患者さんの“本当の快適”を一緒に探していきます
気になる症状は、早めに相談を!
「これってただの風邪かな?」と思っていたら、
実は“カビ喘息”だった…というケース、よくあります
いつもと違う咳や違和感があるときは、
どうぞお気軽にご相談くださいね
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
梅雨の時期こそ、自分の体と部屋を見直してみましょう
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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