看護学校の2年生の講義
本日は聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院の外来の後、
横浜市医師会聖灯看護専門学校
の今年の最終講義でした
以前より2年生に
● 呼吸器に関するすべての内容
の講義をしております。
・解剖学
・生理学
・総論
・各論(ぜんそく、肺炎、肺がん、COPD、間質性肺炎、結核・・・・)
全てに渡りますので、教える範囲は広くなります。
約4週にわたり講義になります。
看護学生さんですからまずは、
● 呼吸器とはどのようなものか興味を持ってもらうことを心がけます
もちろん苦手意識を持ってもらうわけにはいきません。
看護師になった時に、患者さんに一番近い立場の職業です。
授業内容は難しくないようにすすめていきます。
それほど難しくはありません。
● 日常で患者さんに説明している内容をします
そして彼女、彼らが看護師になった時、私の話が役に立っていれば嬉しいです。
最も長い時間をかけて講義をしたのは
気管支ぜん息です。
大人になってからも多くの患者さんが苦労されています。
苦労している3つの原因
・診断がなかなかつかず、止まらない咳で苦労をしている
・大人の喘息は多いが、一般的には認知されていない事
・呼吸器内科の医療機関が少ないこと
講義を聞いた生徒さんは大人の喘息はなにも珍しくない事が分かったと思います。
気管支ぜん息の典型的なパターン
もともとアレルギー体質があります。
咳がなかなか止まらず、苦しくなってきました。
1年半前から風邪をひくと咳と痰、息切れがありますが、風邪が治ると症状は良くなっていました。
風邪薬を飲んでも咳が止まるのに時間がかかります。
クーラーの風があたったり、気温差で咳が出やすいのが気になっていました。
1週間前にも同じ症状がでていました。
徐々に悪くなって夜に少し胸がぜーぜーして息苦しさがでます。
そのため医療機関を受診しました。
このような感じが多くの気管支ぜん息の患者さんでみられる経過です。
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
最新の投稿
- 内科2024年11月21日のどを守って喘息を悪化させないために:徹底ガイド
- 内科2024年11月21日秋の喘息管理:季節の変わり目に注意を
- 内科2024年11月21日鼻炎、副鼻腔炎と咳の関係について
- クリニックだより2024年11月21日高齢化社会と共に考える—「老害」という言葉をどう受け止めるか