20歳以上の方へ、いよいよ開始!根本的治療であるアレルギー免疫療法

アレルゲン免疫療法とは
アレルゲン免疫療法は、アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、症状を和らげたり、根本的な体質改善が期待できる治療法です。
原因となるアレルゲンを用いて行う治療法のため、原因となるアレルゲンを確定する確定診断が重要です。
アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状をおさえる可能性のある治療法です
完全に症状がおさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の使用量を減らすことが期待できます。
アレルゲンを投与することから局所や全身のアレルギー反応がおこるおそれがあり、まれに重篤な症状が発現するおそれがあります
治療は長期間(3~5年)かかります
正しく治療が行われると、スギ花粉症の舌下免疫療法では、治療開始後の初めてのスギ花粉飛散シーズンから、通年性アレルギー性鼻炎の舌下免疫療法では、治療を開始して数ヵ月後から効果が期待されます。
年単位で継続することで最大の効果が得られると考えられます。
舌下免疫療法と、これまでの薬物療法との違いは?
これまでのお薬は、症状をおこす物質(ヒスタミンなど)の働きや鼻の中の炎症をおさえて症状を和らげます。
アレルゲン免疫療法は、体をアレルゲンに慣らして、症状を和らげたり、根本的な体質改善が期待できる治療法です。
いつから始められるの?
スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、スギ花粉が飛んでいる時期は、治療を新たに開始することはできません。
スギ花粉症の「アレルゲン」は「スギ花粉」であり、スギ花粉が飛んでいる時期はアレルゲンに対する体の反応性が過敏になっています。
そのため、スギ花粉が飛んでいない時期に治療を開始します。
治療開始時期については、医師とご相談ください。
ダニアレルゲンによる通年性アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法は、時期に関係なく、いつでも開始できます。
どれくらい治療するの?
少しずつアレルゲンを投与し、体をアレルゲンに慣らすことから始め、数年にわたり継続して服用します(3年以上推奨)。
そのため、定期的な受診が重要です。
効果はどれくらいであらわれるの?
正しく治療が行われると、スギ花粉症の舌下免疫療法では、治療開始後の初めてのスギ花粉飛散シーズンから、ダニアレルゲンによる通年性アレルギー性鼻炎の舌下免疫療法では、治療を開始して数ヵ月後から効果が期待され、年単位で継続することで最大の効果が得られると考えられます。
長期間、正しく治療が行われると、アレルギー症状を治したり、治療終了後も長期にわたり症状をおさえること、または症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の使用量を減らすことも期待できます。
気をつけることは?
アレルゲンを投与することから、服用後にアレルギー反応がおこるおそれがあり、まれに強いアレルギー症状が発現するおそれがあります。
何歳から治療ができるの?
小児の患者さんも治療ができますが、当院においては20歳以上とさせていただきます。

























投稿者プロフィール

-
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
カラダ取説®マスター・ジェネラル ← NEW✨
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞
最新の投稿
クリニックだより2025年11月18日【“外来に行くのがつらくなってきたら”──慢性期疾患こそ往診という選択肢】🏠🚗💨
内科2025年11月18日肩こりと息切れ…実はつながっている!?🤔💨
内科2025年11月18日来週中に治してください”と言われても…医療には守るべき限界があります
内科2025年11月18日🌬️「来週までに咳を止めてほしい」──そんな“切実な願い”に向き合う現場から


