ペンタイプのゾレアについて|重症喘息、じんましん

ペンタイプのゾレアについて

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

今回は、重症喘息や蕁麻疹の患者さん向けの新しい治療オプションとして、ペンタイプのゾレアについてご紹介いたします。

ペンタイプのゾレアとは?

これまで、当院では注射器タイプのゾレアを使用し、主に看護師が施行していました。

しかし、最近発売されたペンタイプのゾレアには、患者さんにとって多くのメリットがあります。

ペンタイプのメリット

  • 自己注射が可能
    ペンタイプでは、患者さん自身が自宅で注射できるようになり、クリニックへの来院回数を減らすことができます。

    これにより、治療の継続がよりスムーズに行え、生活のリズムを崩すことなく治療を続けられるのが大きなメリットです。

    実際、当院でも約8割の患者さんが自己注射を選択しており、その利便性に満足されています。

  • 1回の注射で完了
    従来のゾレアでは、1回の治療に2回の注射が必要だった患者さんがいましたが、ペンタイプでは1回の注射で治療が完了します。

    これにより、注射の回数が減り、治療の負担が軽くなります。

  • 痛みが少ない
    ペンタイプは従来の注射器タイプに比べて、注射時の痛みが少ないとの当院の患者さんの報告があります。

    痛みが少ないことで、より安心して治療を受けることができます。

  • 腹部に注射
    ペンタイプのゾレアは、主に腹部に自己注射を行います。お腹の皮下脂肪に針を刺し、薬剤を注入する形で、簡単かつ安全に治療を行うことができます。

    針は非常に細いため、痛みが少なく、多くの患者さんにとって負担が少ないと感じられています。

ゾレアの効果と生活の質向上

ゾレアは、喘息や蕁麻疹の原因となる特定の物質に働きかけ、症状を効果的にコントロールする特別な薬です。

ペンタイプの導入により、患者さんがより手軽に治療を続けられるようになったことで、外出や運動の機会が増え、アクティブな生活を送れるようになる患者さんも多くいると思われます。

安全性とサポート

ゾレアは長年にわたり多くの患者さんに使用されており、その安全性も確認されています。

自己注射を始める際には、当院でしっかりとした指導を行い、安心してご自宅で治療を続けられるようサポートいたします。

また、ご不安な点やご質問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

当院では、患者さんの生活の質を向上させるため、最適な治療方法をご提案いたします。

今後も皆様が快適な生活を送れるよう、サポートしてまいりますので、どうぞご安心ください。


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。